NTU MBA
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Bさん/私費

自己紹介

大学卒業後、自動車関係の中小企業に就職し、4年間ほど生産管理や営業を経験しました。その後、重工メーカーに転職し、プラント設備の調達(購買)を5年間経験した後に、社内異動となり、現在は倉庫設備を扱う関係会社にて、プロジェクトマネージャーをしてます。

海外経験は、前職(中小企業時代)に、1.5年ほどアメリカに駐在してました。しかし、当時はMBA留学など微塵も考えておらず、ただアメリカ生活を満喫して帰ってきただけでした。

Why Nanyang MBA

まず、MBAを取得しようと思った動機は、下記の3点からです。

  • ビジネスを体系的に学び直すため。今後のキャリアを考えた場合、ビジネスをより抽象的な視点で理解し、ロジカルに意思決定を下せるようになる必要があると考えました。それを身に付けるにあたって、MBAが一番有効かと考えました。
  • キャリアチェンジするにあたってのQualificationとして。MBAという学位に加えて、英語で学位を取得した実績も日本国内で職を探す際には優位に働くと判断しました。
  • 人生の充電期間として。人生で、1年くらいは仕事から離れて自分のキャリアを見つめ直す期間があっても良いと思いました。

さらに、以下の理由により、MBA受験を決めた初期段階からアジアMBAを志望していました。

  • アジアのビジネスカルチャーを肌感覚で理解するため。欧米のそれとは少し違うアジアのビジネスカルチャーを授業やクラスメート達との交流を通して理解を深めていきたいと考えました。
  • 欧米のMBAと比較してコストが抑えられるため。卒業後に日本での就職を前提とした場合、欧米でMBAを取得した方は、学費を回収する観点から、給与水準が高いコンサルや外資IT企業を志望する傾向にあると耳にしました。年収大幅UPを前提とした大きな初期投資は、将来の選択肢を狭めてしまうと思い、(言い方悪いですが)コスパがいいアジアMBAが適当かと思いました。

以上の理由から、自分の目指すキャリアに関係するData analyticsやAIなど、テクノロジー関係の科目が充実していそうなNangyangとHKUSTを受験し、Nangyangへ進学することにしました。最終的な決めてはインタビューでのフィット感でした。

受験スケジュール

2021年1月迄 日常的に業務で英語を使用していたため、毎日の通勤時間を利用してIELTSやTOEFL向けの英単語や表現を覚えてました。
2021年2月 異動の内示を受け、それを契機としてMBA受験を考え始めました。2020年末に新型コロナワクチンがアメリカで承認されたこともあり、2022年度は対面授業が出来そうだという期待もあってMBA受験を決意しました。
2021年3月 IELTS初受験 OA 6.5取れたことから、アジアMBAの足切りは突破したと判断し、GREの学習を開始しました。
2021年7月 GRE初受験 GMAT換算600点でした。このスコアでは少し心もとないと思い、引き続き勉強を継続することにしました。
2021年8月 初めてNanyangとHKUSTのアドミと面談を実施しました。その際に、IELTSとGREの点数を話したところ、両校とも「スコアに関してはOK」とのコメントを頂戴しました。そこで、スコアに不安が残るものの先手必勝作戦に急遽変更し、1st Roundでの出願に切り替えました。そこからカウンセラー探しをお盆明けから急ピッチで開始しました。
2021年9月 カウンセラーのLaurenさんと契約し、週一でZoom面談を開始しました。内容としては、エッセイの添削とモックインタビューを11月中旬まで実施しました。(アドミからはIELTS・GRE共にスコアの要求は満たしていると回答をもらっていましたが、自分の低GPAも相まって、不安な日々を過ごしており、合格までの2ヶ月間心理的なプレッシャーはかなり大きなものでした。)
2021年10月下旬 HKUSTとNTUに出願、両校とも出願後、おおよそ3日以内ほどでインタビュー通知を受領しました。
2021年11月 下旬にHKUSTのインタビューを実施、10日ほどたった後、合格通知を受領しました。
2021年12月 9日にNanyangとのインタビュー実施し、17日に合格通知を受領して受験を終了しました。

TOEFL / IELTS

受験費用をケチって、IELTSは足切りスコアのOA6.5で受験終了としてしまいましたので、OA7以上を目指す方は他の方の体験記を参考にしてください。
反省点を下記すると、アウトプット科目のスピーキングとライティングに関して、「話の内容」を事前に考えることを疎かにして、本番で力を発揮できませんでした。本番は、ほとんど内容を考える時間はありませんので、どのような主張で書くか、言うかを事前に考えておくことをお勧めします。
(IELTS受験者の間では常識かと思いますが、自分は何もわかってませんでした。。。)

GMAT / GRE

GMATは受験せず、初めからGRE受験を想定して進めました。理由としては、GMATは努力と点数が比例しないとのコメントをインターネットで見たからで、出願締め切りとスコアメイキングの間に挟まれ、なるべく心理的に追い詰められたくないなと思ったのが理由です(ただし、自分はGMAT未受験なのでその真偽は不明です)。

対策としては、インターネットの諸先輩方の記事を参考にし、公式問題集とMagooshというオンラインコースを軸に進めて行きました。それに加え、下記の教材を追加していきました。

・Verbal:Manhattanのフラッシュカード Magooshのフラッシュカード
・Math:ジェイマスのGRE版

IELTSと同じく反省点を下記すると、Mathの完成度が甘かったことです。GREのMathは簡単と聞いており、実際に高度な知識は必要なかったので、ほとんどの勉強時間を高難易度のVerbalに割いていました。そのためMathの詰めが甘くなってしまい、本番はケアレスミスで不完全燃焼に終わってしまいました。GMATも同じかと思いますが、GREでもMathで点数を稼ぐは王道だと思います。あまりMathをUnderestimateしないように気を付けてください。

エッセイ

受験スケジュールでも書きましたが、Laurenさんと契約しエッセイの添削とインタビュー対策をお願いしました。何処の学校も聞いてくるWhy MBA、Long and short term goalsに関しては、早い段階、例えば受験年の夏ぐらいから準備することをお勧めします。アドミと会話する際に頻繁に聞かれるので、これが答えられないと熱意がうまく伝えられません。

推薦状

現職で調達の仕事をしていた時に、一緒に仕事をした中国と台湾の同僚にお願いしました。古風な日系企業に所属していたこともあり、留学に関しては周囲の理解が得られそうもなく、無闇に噂されるのも避けたかったので、日本人への依頼はしませんでした。結果としてキャリアチェンジに理解のありそうな海外の方に依頼し快諾してもらえたのでよかったです。

インタビュー

Laurenさんにもらった想定問題集の回答を考えただけでした。エッセイを書き終えていれば話す内容は自然と出てくると思います。

MBA生活

1学期過ごしてみて、自己認識(Self-awareness)を高められたのが、MBAでの大きな成果でした。NTUのクラスメイトは国籍や出身業界で多様性に富んでおり、リーダーシップのスタイルはもちろん、自己主張の仕方、プロジェクトの進め方など、多少の共通点はあるものの、微妙な違いがあります。彼らと授業内外で交流することによって、自分を相対化して捉えることになり、それが結局として、自己認識を高めることにつながりました。学校としても、それを意図しており、学期早々に受講したリーダーシップや異文化理解の授業(Leading people globally)にて、何が違うのかを認識するための手がかりを与えてくれています。また、聞くところによると、NTUでは他校と比較して、授業でのディスカッションやグループワークが比較的多めにカリキュラム内に含まれており、ソフトスキル面での発展にも力を入れたカリキュラム構成になっているとのこと。実際に、1学期過ごしてみて、その点を一番に実感しています。

メッセージ

私にとって学校選びは、MBA受験の中で、もっとも楽しく、そして、もっとも苦しいプロセスでした。ランキングやテストのスコアだけでなく、将来のキャリアプラン、留学費用、1年制・2年制など、さまざまな側面を考慮して、最終的にNTUに決定しました。1学期過ごしてみた感想としては、その決断は間違っていませんでした。もし、MBAを受験する際に、アジア(シンガポール)・テクノロジー・1年制・コスパといったキーワードを念頭に置いて学校選定をされているのであれば、一度、NTUも候補に入れてみてください。アドミ、卒業生、在校生ともに、気さくに、対応してくれます。

Aさん/私費

自己紹介

20歳のときに公認会計士試験に合格し、大学卒業後、国内IT(経理)→Big4(監査)→ITベンチャー(経理・内部監査・IPO準備)→外資小売(経理・財務)と経験をしてきました。
現在の業務は主に資金予測と銀行ローン、担保の管理です。

Why Nanyang MBA

まずMBA取得を考えた理由ですが、主なものをあげるならば

  •  昔から社内のイケてる先輩にはMBAホルダーが多かった。
  •  現職で英語のコミュニケーションに難があり、日本語でのパフォーマンスの数割減になりもどかしい思いをした。
  •  学部時代の勉強の貯金で10年以上仕事をしてきた結果、自分のキャリアにも飽和感が出てきたため、学び直しをする良い機会かと思った。

そしてその中からNanyangを選んだ理由は、

  •  日本人が少なく、存在感を出しやすい(と言いつつ今年は結構多い、がそれもまた良し)。
  •  Business Analyticsのコースがある。卒業後はFinancial Analystの職につきたかったので、志望理由や卒業後のストーリーを作りやすい。
  •  12ヶ月の短期プログラムで、生活費や機会コストを抑えられる。

受験スケジュール

2020年1月 IELTSの勉強開始

2020年6月 IELTS 7.0取得

2020年10月 社内の不穏な動きを察し、将来のカードとして留学を考え始める。

2020年11月 GMAT勉強開始(マスアカを購入)

2020年12月 マスアカ、OGのMathを一通り終える

2020年12月末 濱口塾オンライン開始

2021年4月末 MBA Loungeと契約。GMATと並行して自己分析、CV作成を1ヶ月くらいかけて行う。

2021年7月頭 GMAT1回目受験(660)、受験終了→そのまま前職の同僚と高田馬場で麻雀。

2021年7~8月 アドミンとの個別面談、MBA 関連のイベントに2,3出席

2021年9月頭 NUS、NTUのエッセイテーマ発表。NTUのエッセイ準備開始。推薦者2名にもテーマを伝える。

2021年9月下旬 NTUのエッセイほぼ固まる

2021年10月11日 NTUモックインタビュー

2021年10月14日 NTUアプライ→即インタビューの案内くる

2021年10月26日 NTUインタビュー

2021年10月30日 NTUオファー→受諾。

TOEFL / IELTS

留学を意識する前からIELTSを趣味で受けていました。
IELTSは全般的にネット上の無料教材が優れており、予備校にお金を払う意味は少ないかと思われます。
TOEFL用の単語帳で語彙力増強、あとはLiz先生のサイトが素晴らしく、こちらで基本的なテクニックを学びました。

GMAT / GRE

GMATを選択。最初の受験で660が出て、カウンセラーからは「足切りの心配はまずない、でも奨学金を狙うにはちょい物足りないよね」と言われましたが、1日も早くGMATから解放されたい&確実にスコアを上げられる自信もないので終了。

Math:私立文系ですが、センターも2次試験も数学を使っていたので、昔の知識でだいたいいけました。マスアカを3週くらい、公式問題集を1週しました。

Verbal:濱口塾のオンラインコースを受講。合格実績豊富ですが、個人的にはあまり肌に合わず、安くない買い物なので他の予備校の体験も試してみるべきだったなぁと反省しています。

エッセイ

カウンセラーが提供する自己分析シートでWhy MBAやAfter MBA、今までの自分の人生の振り返りを行いました。これがエッセイの肝になるので、時間をかけて丁寧に言語化するべきです。
家族や友人、昔の同僚など自分をよく知る人物と話すのもいいと思います。特にWhy MBA?などキャリアに関わる部分は、自分の業界、職種の深い理解が必要なので、おそらくどのエッセイカウンセラーと話をしても指針とはならないはずです。メンターとなるような同じ会社のイケてる先輩に相談するのが良さそうです。

推薦状

現職の上司と、前職の同僚(常勤監査役)にお願いしました。

  • 現職の上司には通常頼みにくいものですが、ちょうど退職されるという話を聞き、「ではついでに・・・」という形でお願いできました。
  • 前職の上司ではなく、あえて同僚(常勤監査役)にお願いしたのは、当時私は内部監査も兼務していたため関わる機会が多く、また、StrengthFinderの認定コーチであるため、私の強み・弱みをよく理解してくれていると考えたためです。

インタビュー

想定質問集を作り、(一言一句覚えるのではなく)どんな内容で答えようかざっくりと考えをまとめていました。他の方のように、オンライン英会話などで口慣しをしていなかったのですが、留学生活中はどうせスピーキングで苦労するのだから、合格後を見据えて練習しておくべきでした。

MBA生活

12か月のIntensive Programということで、予習と宿題に追われる日々です。想像していた以上の大変さですが、フレンドリーで親切なクラスメートのサポートを受けながら多くの学びを得ることができ、大変恵まれた環境に感謝しています。

メッセージ

苦しいスコアメイキングと出願プロセスを乗り越えて、ひさしぶりの学生生活を楽しみましょう!

学生プロフィール Intake2022

No.出身業種経験年数性別社費/私費
1小売11年男性私費
2金融、人材紹介業7年男性私費
 3製造業11年男性私費
 4医療機器7年女性社費
 5コンサル・IT6年男性私費

Aさん/社費

自己紹介

大学卒業後、ITコンサルティングファームに入社し、大手物流企業のIT戦略立案からシステム構築・運用保守を経験。
学生時代に1か月フィリピンで語学留学したものの、入社後は英語を使う機会はありませんでした。

Why Nanyang MBA

今後のITコンサルタントは、経営戦略からIT戦略立案・ITシステム(ソリューション)開発まで幅広く対応することが更に求められると考えた。その上で、経営戦略の領域はまだ経験がなかったため、包括的に学びたいと思ったことがきっかけで、MBA取得を決意。
当初は私費で行くことを検討していたため、短期間、IT系に強くかつ日本のビジネスも学びたいと考えていた。このため、IT系に強く、かつ15か月で終了するNanyang-Wasedaダブルディグリープログラムを選択した。

受験スケジュール

2017/8: MBA受験決意
2017/9: 英語勉強開始
2019/7: IELTS 6.5取得
2019/7: GMAT&エッセイ準備開始
2020/1: 出願&面接
2020/2: GMAT免除&合格

TOEFL / IELTS

当初はTOEFLで受験しようと思っていたが、私がReadingテストを受けている最中に同室の人がSpeakingテストを開始し、集中できなかったことからIELTSに変更。
Listeningが全く伸びず、最終的なスコアもR:7.0 L:5.5 S:6.5 W:6.5で提出。Readingは様々な英文を精読してスコアを向上、Speakingはオンライン英会話を使用して、話すことに慣れさせていき、Writingはある程度書く構成やパターンを決めて臨んだ。

GMAT / GRE

半年くらい勉強したが全く伸びず、530点が限界だった。運よくGMAT免除してもらえたが、600点以上は通常求められる。逆に700点とかは必要なく、アドミッションの方と話した際も600点あれば十分と仰っていた。

エッセイ

客観的な意見が必要だと思い、コンサルタントを雇った。MBA後の目標・過去のリーダーシップ経験などエッセイでよく問われる内容は、MBA前から考えていた&経験済みだったため、そこまで苦労せず仕上げることができた。

推薦状

推薦状は2通求められたが、第1志望だったため、昔の上司・今の上司・お客さん(IT担当執行役員)の3通を用意した。全員非常に忙しい方々なので、推薦状も土台は私が書き、その内容を確認してもらうなど、なるべく時間を取らせないように心がけた。

インタビュー

エッセイ対策で雇ったコンサルタントと模擬面接練習を3回ほど実施した。しかし、実際の面接は10分くらいの雑談で終わった。
また、当時はコロナで現地に行けず、テレビ会議での面接だったが、音声が悪い&独特の発音だったため、ほぼ聞き取れず推測しながら回答した。

MBA生活

英語はクラスの中で一番下手だったが、英語力向上のためと思って、授業内での発言は他のクラスメイトよりも多かった。
多くの授業は最後にプレゼンテーションを求められるため、グループワークが非常に重要となる。チームメイト同士を評価しあうPeer Evaluationが、成績結果が大きく影響することが多かった印象。
授業外は、クラスメイトとユニバーサルスタジオに行ったり、シンガポール観光したり、呑んだりして、シンガポールライフを満喫していた。

MBA取得後のプラン

私が働いている会社が2020年にシンガポールオフィスを設立したため、初期メンバーとして在星し、ビジネスの拡大に注力している。

メッセージ

仕事とMBA準備でプライベートの時間が全くないと思いますが、MBA後はこれまでとは異なるキャリアを歩める可能性が非常にあり、生活がより一層楽しくなると思います。今はその準備期間と位置づけて、計画的に進めてもらえればと思います。

寮はどの程度の確率で入れますか?

年にもよりますが、2022Intakeでは抽選で希望者の内50%程度への割り当てとなりました。
寮に外れる可能性も視野に入れてLiving Costsを試算しておく方が安全かと思います。

Aさん/私費

自己紹介

大学を卒業後、機械部品メーカーに新卒で入社し、マーケティングと営業を4年ほど経験。5年目の5月に退職し、私費でNanyang MBAに留学しました。
学生時代に短期留学の経験はあるものの、ほとんど純ドメで、仕事でも英語を使うことはありませんでした。

Why Nanyang MBA

アジアトップレベルのMBAとして認知されている香港とシンガポールのプログラムの中で、最も多様性を重視し、少人数かつ実践志向で、アジアビジネスを学べることができる点に魅力を感じたのが理由です。
また、私費での留学で資金も限られていたため、期間ができるだけ短く、できるだけ安価なプログラムを探していました。
この点でもNanyangはシンガポールのMBAの中で最も安価かつ期間が短い理想的なプログラムでした。

受験スケジュール

2014年11月 学生時代のカナダ留学中に人生初のIELTSを受験。Overall6.0。

2017年4月 社会人生活開始と同時にMBAをなんとなく意識し始める。本格的にIELTSの勉強を開始。

2017年9月 2回目(日本国内では1回目)のIELTS受験。最初の目標であるOverall6.5を達成。

2017年11月 Overall7.0を目指して3回目のIELTSに挑戦するもスコアは変わらず6.5のまま。以降、諸事情で英語の勉強から一旦離れることになりました。

2019年7月  MBAの受験を決意。

2019年9月 4回目のIELTS受験もスコアは変わらず。

2019年11月 5回目のILETS受験もスコアは変わらず。この時点でOverall7.0はほぼ諦め、GMATの勉強開始。

2019年12月 GMATのMathに向けて白チャートI+Aを開始。

2020年2月 「今回を最後にしよう」と6回目のIELTSに申し込んだが、当日の体調不良で欠席。IELTSの受験はここで終了し、GMATの勉強に移行。

2020年3月 マスアカの教材開始。

2020年4月 GMAT MBA.JP(濱口塾のオンライン講座)受講開始。

2020年8月 Prepに挑戦。1回目がOverall510、2回目がOverall540という絶望的なスコア。同じ週の週末に本試験の席が空いていたので記念受験のつもりで受験したところ、Overall640が出てGMATの勉強を終了。

2020年9月 コンサルと契約し、CV、エッセーの作成開始。

2020年11月 NTU出願

2020年12月 NTUよりインタビュー招待

2021年1月 NTUインタビュー実施

2021年1月 NTUから合格通知。すぐにオファー受諾と入学金振り込み。

TOEFL / IELTS

TOEFLは一度も受験せず、IELTSに絞って対策を行いました。基本的には公式問題集を何度も解くという方法で、勉強をしました。
ライティングが特に苦手で、IELTS対策の英語教室にも通いましたが、6.0を超えることはできませんでした。スピーキングはオンライン英会話を活用して対策を行いました。

GMAT / GRE

GMATを受験しました。特に苦手意識が強いMath(Quantatitive)を克服するため、最初に算数・数学に着手しました。

白チャートⅠAの例題全てを2周し、マスアカを3周(1、2周目は全ての問題を解き、3周目は1、2周目で間違えた問題のみ)。
マスアカは数学戦略ハンドブックプラス引っかけ問題集だけで、通信講座は一切手をつけませんでした。CR、RC、SCは濱口塾のオンライン講座”GMAT MBA.JP”を活用し、ひたすら問題を解いて、解説を聞くという作業を繰り返しました。

Prepを受けてみたところ1回目510、2回目540というスコアに絶望しましたが、記念に一度受けてみようと思い受験した本番のテストで640が出て出願スコアとしました。

エッセイ

まずは自分の経験と考えの棚卸しをする必要があったので、自分のことを全て日本語で箇条書きしました。
これまでの仕事での成功体験と失敗体験、学生時代の成功体験と失敗体験、これからやりたいこと、MBAを目指したきっかけなど、とにかく全部書き出しました。

次に、設問に回答する形で日本語で箇条書きしていきます。箇条書きしたら、これを日本語の文章として成立させ、英語に直していきました。

直した英文を契約している日本人カウンセラーにチェックしてもらい、自分で修正してまたチェックしてもらう、という作業を納得いくまで何度も繰り返していきます。
僕の場合、1校につき3〜5往復分はチェックしてもらいました。また、イギリス帰りの知り合いにもチェックをお願いしました。

推薦状

私費でかつ伝統的な日本企業に勤めていたため、上司を含む上の人に推薦状の作成を依頼することはできませんでした。最初は一つ上の先輩にお願いをしましたが断られてしまい、受験を断念せざるを得ないところまで追い込まれました。

最終的には、一人は同じ部署の先輩、もう一人は以前の部署で同じプロジェクトに関わってその後転職された先輩に書いていただきました。

インタビュー

想定問題集を作り、スムーズに回答できるようになるまで訓練をしました。また、オンライン英会話の先生や妻にお願いをして、面接のロールプレイングを何度も行いました。

MBA生活

同級生の中で英語力最下位をひた走っていますが、コンサルやファイナンス出身の学生が多い中で、数少ない営業出身、数少ない製造業出身、そして学年で唯一の日本人というユニークさでなんとかプログラムの1/3を乗り越えました。
勉強だけでなくケースコンペティションやブランドアンバサダーなどの活動も並行して行い、毎日忙しい日々を送っています。

メッセージ

自分よりも圧倒的に優秀な人たちに囲まれて、毎日のように惨めな思いをしていますが、裏を返せば自分が学年のだれよりも伸び代があると捉え、前向きに日々を過ごしています。
恥を捨て、失敗や対立を恐れずにやりたいことに挑戦すれば、プログラムを終える頃には大きく成長できていると思います。

家族渡航手続き

学生本人にはSTPが発行されますが、配偶者の長期滞在のためには(配偶者がシンガポール国内で働いていなければ)Long-Term Visit Pass (LTVP) が必要になります。

LTVPの発行のために必要になる資料は以下の通りです。

・Form 14 (要写真)
・Form V39I
・英語での婚姻証明書
・学生本人のSTP
・配偶者のパスポート
・配偶者のSocial Visit Pass(Embarkation Card)

このうち、Form 14とV39IはNTUのホームページからダウンロードできます。
https://www.ntu.edu.sg/life-at-ntu/student-life/onestop/social-visit-pass-(only-for-spouse-children-of-full-time-graduate-students)

また、英語版の婚姻証明書は、日本から戸籍謄本を持って来れば、在シンガポール日本大使館で作成が可能です。ただし、発行から3ヶ月以内の戸籍謄本しか受け付けしてもらえません。事前に大使館にメールでアポイントを取る必要があります。詳細は大使館のホームページをご覧ください。

https://www.sg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryoji_shoumei_shussei.html

上記の資料(とコピー)を持参してNorth Spine PlazaにあるOne Stop @ SACに直接提出すると、1週間程度でSupport Letterが発行されます。
Support Letterの受け取りには第三者の承認が必要となるため、クラスメイトに声をかけましょう。

2021年時点で、ICAのホームページ上には手続きの記載がないため、配偶者用のLTVPの発行を希望する旨のメールをICAに送ります。
その後の手順は以下の通りです。

  1. メールでICAから本人専用のIDとパスワードを発行してもらう。
  2. 送られてきた申し込みフォームから書類をアップロード。
  3. 学内のクリニックで健康診断を受け、健康診断の結果を同じくICAのフォームにアップロード。
  4. 発行手数料を支払う。
  5. 全ての書類が揃い、支払いが完了すれば、後日IPAレターが発行されます。
  6. IPAレターでICAへの訪問予約が可能になります。IPAを印刷して、予約日時を待ちます。
  7. 訪問当日、指紋の採取や写真の確認(撮影済みのもの)、本人確認の手続きを行います。
  8. 同日にLTVPをカウンターで受取ることができます。

学生渡航手続き

大学からのオファーを了承し、渡航の時期が近づくと、大学から渡航に関する案内が逐次メールで送られてくるので、基本的にはこれに従えば問題ありません。
下記の手続きは2022年のコロナに関する規制が緩くなっている時期であり、変更になる可能性が高いため、参考までにご活用ください。(合わせてICAや日本国大使館のWebサイトなどで最新の情報を確認してください)

1.大学からSOLAR Formをもらう(5月下旬頃)

最初に大学がシンガポールのICA(Immigration & Checkpoint Authority)のオンライン申請システム、通称SOLAR(Student’s Pass Online Application & Registration)へ、Student Pass(STP)取得のための登録を行います。
ICAから許可が出れば大学経由で「SOLAR formの手続きが終わりましたよ」という内容の書類がメールで送られてくるので、それまでひたすら待ちます。

2.eForm 16の提出

大学からSOLARへの登録が終わったと連絡が来たら、eForm 16という申請書を学生が自分でSOLAR経由でICAに提出し、STPの発行を申請します。手続き代は30シンガポールドルです。

この時点ではMedical Examination ReportとTerms & Conditions of STPのアップロード待ちのステータスで問題ありません。残りの手続きは渡星後に学校でMedical Examination を実施した後に実施します。

3.In-Principle Approval(IPA-STP)発行

eForm 16が受理されるとin-Principle Approval Student Pass(IPA-STP)が発行されます。
in-Principle Approvalの名の通り、これは仮の学生ビザのようなもので、正式な学生ビザ(STP)を手に入れるには入国後に手続きをする必要があります。

IPA-STPだけではシンガポール国内に滞在する効力はありません。
日本人は空港でShort-Term Visaをもらえるので、短期滞在者としてシンガポールに入国・滞在し、30日以内に手続きを終える必要がありますし、一部の国は入国ビザを別途取得する必要があります。

ただし、30日以内に手続きを終えることは難しいため、この場合は別途Short-Term Visaの延長の手続きを進める必要があります。Visa延長の手続きはICAのホームページからオンラインで行います。

これで入国前のSTPの手続きは終わりです。

4.入国許可手続き(入国2日前)

IPA-STPが発行されたら入国手続きを進めます。入国日の2日前からWeb上でSG Arrivalの入力が可能になります。記入内容は一般的な入国カードと同様です。

5.渡航

空港で下記の書類を見せてチケットを発行してもらい、飛行機に乗ります。

・IPA-STP
・パスポート
・ワクチン接種証明書

6.到着・入国

空港に到着後は案内に従って順路を進みます。
チャンギ空港は日本語の案内も豊富ですし、導線がしっかり確保されているので迷うことはありません。
ワクチン接種済みかつSG Arrival入力済みであれば、入国時に特別な手続きは不要です。
指紋と虹彩データを取った後は無事入国できました。所要時間10-20分ほどです。

7.入寮(7月上旬)

入寮可能日が来たら、寮を管理しているオフィスへ行き、手続きを行います。
多くの寮の部屋の鍵は非接触式で、ドアに設置されているセンサーに近づけると鍵を開けることが出来ます。
Graduate Hallの室内にはエアコンと扇風機がありますが、エアコンは有料で、専用のエアコンカードにお金をチャージして室内のカードリーダーに挿せば動作させることができます。
これで無事渡航終了です。

8.その他補足

  • 2022年時点では、シンガポール国外で受けた新型コロナワクチン接種の記録をシンガポール政府の予防接種登録システム「National Immunisation Register (NIR)」へ反映させる必要がありましたので、渡星後にクリニックで手続きしてもらう手間が発生しました。※2023年度はNRTへの反映は必要ありませんでした。
  • 渡航後入寮前後でNTUでのMedical Examinationを終了させた後、ICAでStudent Passの発行を行う必要があります。渡星後は何かとバタバタするため、少しゆとりを持って渡星することをお勧めします。

クラスプロフィール

概要

(Class of 2023)

クラスサイズ:72人
国籍:17カ国
女性比率:39%
平均勤続年数:5.9年
平均年齢:28歳
平均GMATスコア:684
出身業界上位:コンサルティング24%、テクノロジー23%、Financial Services16%

(Class of 2022)

クラスサイズ:52人
国籍:12カ国
女性比率:42%
平均勤続年数:5.2年
平均年齢:27歳
平均GMATスコア:685
出身業界上位:Financial Services/Insurance 22%、コンサルティング17%、テクノロジー12%

(Class of 2021)

クラスサイズ:58人
国籍:15カ国
女性比率:41%
平均勤続年数:5.9年
平均年齢:28歳
平均GMATスコア:680
出身業界上位:Financial Services/Insurance 22%、コンサルティング17%、テクノロジー12%

 

クラスサイズ

基本的には70-80名前後で、欧米のMBAに比べると少人数です。
コロナ禍では50-60名程度まで絞られています。

国籍

中国、インドでクラスの約半分以上を占めており、全体的には人口通りのアジアの縮図という構成ですが、スイスやドイツなどヨーロッパからの留学生もいます。

 

女性比率

Class of 2021の女性比率は41%でした。学校としては男女比50%:50%を目指しており、他のMBAよりも多くの女性が在籍していると言えます。
女性ならではの奨学金やクラブ活動もあります。

年齢と勤続年数

NTUの特徴の一つで、他のMBAよりも若い人が多いです。
雰囲気も若く、Work Hard, Play Hardの文化が根付いています。学生間で乗馬やBBQの誘いなどがWhatsappで毎週のように行われています。

年齢:平均28歳

23 – 25:24%
26 – 29:47%
30 以上:29%

勤続年数:平均5.9年

3年未満:12%
3 – 4:35%
5 – 7:34%
8 以上:19%

GMATスコア

インド人と中国人は国内での競争が激しく、ほとんどの学生が700を超えていることから、学校全体のGMAT平均スコアは欧州のIEやIESE以上となっています。ただし、幸いにも日本人はスコア面での競争が緩く、600が1つの目安になっています。

 

出身業界

出身業界の多様性もNTUの特徴的な部分で、製造業やIT業界など非コンサル・非金融が約60%を占めます。
産業界だけでなく、Singapore Armed Forcesで20年以上の経験を積んできた学生などユニークなバックグラウンドを持つ学生もいます。