NTU MBA
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スケジュール

Nanyang MBAではtrimester制度を採用しており、1年は3学期に分けられています。
各Trimesterの間で1~2週間の休暇(Recess)があり、学生はその間、MBAプログラムだけでなく、インターンシップや課外活動に参加することになります。講師が変更になれば授業の内容も変わるため、下記の内容も参考までにご覧ください。

Pre-term (6月下旬-7月中旬ごろ)

オンラインコース

Harvard Business School Publishingが提供するオンラインコースを、入学までに各自のペースで学習します。アカウンティング、ファイナンス、統計、確率、ミクロ経済、ケーススタディの基礎など、MBAに必要な内容となっております。各コースにはテストが用意されており、一部は本コースの成績に反映されます。

英語クラス

英語のバックグラウンドがない学生を対象とした、3週間の集中英語コースです。内容はMBAに特化したものであり、個人プレゼン、グループでのケース分析・プレゼン、ネゴシエーションなどが含まれます。毎日かなりの量の宿題(プレゼンテーション)が出るためキツいのですが、MBA本コースに向けてよい準備ができます。2023年度はすべてin-personで行われました。

オンボーディングウィーク

英語ネイティブの学生らも加わり、MBA本コース前のオリエンテーションとして、外部の施設でのチームビルディングプログラムや教室でのプレ講義が行われます。最も盛り上がるのは最終日に行われる、国別のCross-Culturalプレゼンテーション。毎年日本人によるパフォーマンスの評判が良く、MBAオフィススタッフも含めて各方面から期待されているので決して手を抜けません。コロナ禍ではオンラインで行われました。

Trimester1 (7月下旬 – 10月下旬ごろ)

Trimester1はコア科目のみで構成されます。例年は2つの大きなグループに分けられ、Trimester1と2のほぼすべての科目を通じて同じグループで授業を受けることになります。

コア科目

Accounting

全12回の講義で財務会計および管理会計の全体像がカバーされます。ケース分析をもとにしたグループプレゼンとグループレポートが一回ずつ課されます。成績評価はMid Term ExamとFinal Examのウェイトが高いです

Marketing

メインはマーケティングのシミュレーションゲーム Markstrat を用いて、チームごとに各々のマーケティング戦略を競うパート。教授を社長に見立てて経営状態のサマリーを制作して提出することも内容に含まれます。

Technology & E-Business

“Business Professor of the Year”(EIU) に選ばれたこともある非常に優れた教授の授業で、MBAプログラム全体を通して1、2を争うほどの熱血講義。

Finance

基本的なファイナンスの内容を網羅。NPVやIRRの計算に始まり、配当政策やオプション価格決定のトピックまでを取り扱う。グループレポートは何度か課されるので、そのたびに集まって準備が必要です。

Analytics for Decision Making

Excelを用いた統計的なマーケティング分析の基本を学びます。線形回帰分析やロジスティック回帰分析、アソシエーションルールなど、ソフトウェアや数式を用いて分析を行います。

Operations

このオペレーションズのモジュールでは、在庫管理、生産管理といったテーマを取り扱います。名前からすると工場にしか関係のしないもののように見えるかもしれませんが、学んでいけば、身の回りのあらゆる業務が工場のメタファーで表現できるようになります。TOC理論のツボから、利益の最大化や待ち時間の最小化といった内容を、きちんの数式の上で理解できるようになる。

LPG / Leadership

リーダーシップ論の基礎を学びます。個々人のリーダーシップや考え方にはそれぞれの特性や違いがあり、それらが優劣ではないことや補完的であることを体験的に学習することになります。

LPG / Negotiation

講義の度に別々の相手とペアを組み、お互いに相手が知らない情報を持った上で交渉を行う非常にアクティブなもの。毎回結果を考察する機会が与えられますが、初めのうちは全情報が揃っていた場合の最適解との違いに驚くでしょう。

Strategy Project at Nanyang

実際の企業をクライアントにして、クライアントが抱える経営上の問題の解決に取り組む実践型のコンサルティングプロジェクト。5人程度の小グループごとにクライアント企業がそれぞれ割り当てられます。

Recess

Business Study Mission

Trimester1とTrimester2の間(もしくはTrimester 2と3の間)の休暇を用いて、1週間ほどのBusiness Study Missionが行われます。これはシンガポールまたはそれ以外の国にクラスメートたちと赴き、その国の代表的な企業を歴訪し、その国に固有のビジネスの作法を学ぶというものです。

シンガポール以外の国としては、過去には、アルゼンチン、ミャンマー、ニュージーランド、南アフリカ、そして日本で実施されたこともあります。Nanyang MBA学生は、提示された国々の中から好きな国を選ぶことになります。

大変重要な学びの場であるとともに、シンガポールとは異なる環境でのクラスメートとのふれあいは、大切な経験になるでしょう。

Trimester2 (11月 – 2月中旬ごろ)

Trimester2ではコア科目に加え、エレクティブ科目の受講が始まります。

エレクティブ科目の中には夜に行われる授業(Buona VistaにあるOne-Northキャンパスで行われます)、Recess中や週末に集中的に行う授業もあります。

コア科目

Strategic Management

ストラテジーの基礎を徹底的に叩き込みます。外部分析、内部分析、業務レベル分析、企業レベル分析、競争の理論、協調戦略、M&A、コーポレートガバナンスなど、企業・業務の分析や戦略立案を一通り行うための道具立てが最低限揃えられます。

Corporate Governance and Ethics

ビジネスの基礎として、そしてビジネスの推進剤としてのコーポレートガバナンスと倫理を学びます。参加者には授業ごとに複数のケースが配布され、そのすべてについて熟読した上で議論に参加することが求められます。多くの場合は明確な正解がないため、概念的な説明を必要とする場が増えます。

Economics and Markets

マクロ経済の知識がある程度あることを前提として、70年代から現在に至るまでの経済の流れを取り扱います。オイルショックからプラザ合意、バブル崩壊などのイベントを経てサブプライム暴落に至るまでの国際市場の力学などがざっくりと理解できるようになります。

LPG / Talent Management

組織が価値を高めるために、どのような人事戦略を構築するのかという点に焦点が置かれます。主に、様々なエクセレントカンパニーの人事戦略のケースをもとにしたディスカッションと、パワーポイントのスライドをもとにした講義とで構成されます。

LPG / Cultural Intelligence

様々な国籍からなるチームで活躍するための異文化コミュニケーションについて学び、実際に文化の差異が関わるビジネス事例を取り上げ、グループでケースを1本執筆します。

Trimester3 (3月 – 5月中旬ごろ)

Trimester3ではコア科目はOperationsのみとなり、エレクティブ科目履修がメインとなります。

Trimester3に行われるMBA以外の授業を受講して卒業要件単位に算入することも可能です。なお、中国語(孔子学院)を学べるクラスも無料で提供されますが、卒業要件単位には組み込まれません。

Nanyang-WasedaダブルMBAの学生はこの時期から東京へ舞台を移すことになります。