NTU MBA
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Aさん/私費

自己紹介

大学を卒業後、銀行6年で最初は支店に配属されてその後は本部で大企業のCVCへのコンサルやVCへのLP投資、スタートアップ支援等を行う。その後創業期向けの独立系VCにて1年半働きながらファンドレイズや管理、投資業を行う。(いわゆる純ドメ=留学・駐在経験無し、仕事でも英語を使う機会がありませんでした)その後、私費でNanyang-Waseda Double MBAに留学。

Why Nanyang MBA

VCという業界において欧米にてMBAを取られる人が多く、彼らにはとてもじゃないと勝てないなと思う中、今後ニッチな世界でも勝てるようになりたいと思い、学生時代から漫然と憧れがあった海外留学およびMBAに今チャレンジすることがベストだと考えました。

■その中でも、下記理由からアジア(特にシンガポール)に絞って考えていました。

・欧米だとエリート層と差別化ができないと思い、また最近は東南アジアのVCが日本に進出していることや日本のVCが東南アジアに投資をしているトレンドがあること

・今後も欧米人とネイティブとバリバリ英語で働いていくキャリアイメージが全くわかなかったこと

・私費での留学で資金や期間も限られていたこと

・子供が小さいこともあり、勉強時間を短期間で勝負を決めたかったこと

■そして下記理由から、Nanyang-Wasedaを選びました

・日本でのキャリア興味があるさまざまな国の同級生と濃い関係が築けること

・業界的に50代になったら最前線で働くイメージがわかず、最終的には日本の大企業で裁量を持って大きいこともしたいと思うようになりそうなので早稲田のMBAの人ともネットワークを作りたかったこと

・2023年には早稲田にVC/CVC部なるものができ、それらも自身のキャリアやネットワーク構築にプラスに働くと考えたこと

・日本人向けの奨学金が100万円-200万円とかなりの確率でいただけること

・キャリアの中断期間としてプログラム期間が1年強でNUSやHKUSTよりも短いこと

受験スケジュール

・2022年1月 MBAに行こうかなとふと思い、大学受験ぶりの英語なので大学受験の時に使っていた速読英単語をひたすら読んで、懐かしい単語を思い出していました。並行してIELTSの勉強を開始(英語を最後にやったのが2018年くらいでTOEICで730点くらい。ただそれ以降の3年近くは全く英語触れていないところからのスタート)

・2022年3月 IETLS初回受験、Overall5.5をとる

・2022年5月 カウンセラーと契約し今後の予定やCVを自分の中で作成(結果としてこのタイミングで作っておいたので後半だいぶ楽でした)

・2022年6月 IETLS6.5を取得。GMATの勉強に切り替える

・2022年7月-2023年3月 ひたすらGMATを受験(合計4回受験)。最初は500点代の点数で絶望し、年末年始は先輩の紹介で転職まで考えました笑(自分もその道もいいなと思っていたので)最後に受けた4回目のテストも全然できなかったなと思いましたが、結果として600点代に届いたためGMATを終了

・2022年10月 キャンパスビジットも兼ねてNTU、NUS、SMUを訪問して一番印象がよく、活気があるなと思ったNTUを受けることに決める(それまではNUSがいいなと思っていました)

・2023年3月上旬 最後のGMAT受験後はアドミニと連絡をとり、2023年のNanyang-Wasedaに出願。数日後にはインタビュー招待があった。

・2023年3月中旬 NTUインタビュー実施。

・2023年3月末 インタビューから1週間弱でNTUから合格通知。

・2022年4月上旬 Wasedaからも合格通知。(Wasedaからの合格通知に対しては特に対応不要。Nanyangの合格から日が空くので注意)

TOEFL / IELTS

TOEFLは一度も受験せず、IELTSに絞って対策を実施。

インプット系:リーディング・リスニングは単語を覚えて公式問題集を解くのみで自学自習で対策としては十分できました。(電車での通勤時間や子供の寝かしつけ、隙間時間に行いました)

またVOA Learning EnglishやBBC Learning Englishは毎日のように更新され、スクリプトもあるのでおすすめです。海外のニュース見てると海外ではこんなことが起こっているのかと日本にいては気づけなかったポイントも多々あり、それが自分の将来のやりたいことにもつながっているので海外視点で物事を見れるようになるという点でもおすすめです。

アウトプット系:スピーキングはrare jobでひたすら毎日50分英会話やディスカッション、ライティングはELTS ライティング徹底攻略という参考書で型を決めつつ、rare jobでライティングも添削してくれる先生を見つけて毎日1~2つの課題を書いていました。またmy tutorというサービスでも添削していだきました。これらの勉強法は自宅でしか恥ずかしくてできなかったので多くの時間を割きました。純ドメな私は即座に英語は全く出てこないので、決まったパターンや質問はライティングでもスピーキングでもあるのでそれはストックとして覚えつつなるべく暗記するようにしました(本質的ではないですが)

GMAT / GRE

GMATは4回受験しました。国立受験、かつ数学は小さい頃から得意だったのでMathは特に苦労せず、マスアカ2周ほどして英語表現だけ理解した後はスコアは安定しました。(日本語だと解けるけど、英語の文章だとわからないが多々ありました)

問題はVerbalでした。半年以上は元AGOSの中山先生のG-prepで勉強しました。終始スコアが伸びず、最終的にApplyした時の目標の点数取れた時も実感がない点数でした。24年から試験の構成が変わるはずなので参考にはならないかもしれませんが、基本的にSCとCRで点を取ろうとしていました(RCはすぐにはできるようにならないと思ったため)

エッセイ

1度転職していることや卒業後もそのままの業界を志望しているので時間はかかりませんでした。

日本語で元々整理して日本語の時点で日本人カウンセラーにチェックしてもらった後に英訳し、5往復程度したと思います。GMATの息抜きで少しずつ作成しました。

推薦状

前職の元上司、役員にお願いして2人とも快諾いただけたため、全く困りませんでした。

インタビュー

想定問題集を作り、スムーズに回答できるようになるまで1人でぶつぶつ練習しました。

当日は正直想定外の質問も多かったですが、回答に対して学校の魅力などを補足説明してくれることもあり、終始和やかで雑談ベースのインタビューでした。もう一校インタビューを行いましたが、質問の内容はもちろん、インタビュアーの雰囲気なども学校によってかなり異なり、インタビューでもNTUへのフィット感を強く感じました。

メッセージ

キャンパスビジットに来ていただくとわかりますが、都心へのアクセスは正直あまり良くないです。ただ、仕事から離れて学生同士でのディスカッションや勉強に集中したいと考える人にとって非常に良い環境です。キャンパスは非常に広く、キャンパス内に様々なショップやスーパー、銀行などがあるので、大体のことはキャンパス内で事が済みます。そのため平日はなかなかキャンパスから出ようとすら思いません笑。

2023 intakeは早稲田とのダブルディグリーも13人と例年より多く、日本人代表として彼らを引っ張っていくのはとてもいい経験だと感じています。非ネイティブといってもみなさん本当に英語ができます。また一方で、その英語力なら(点数的に)欧米も狙えるんじゃないかと思える学生が多いです。しかしながらみなさんNTUだけを受けている人が多いです(特に中国人)。

(非ネイティブ向けのビジネスコミュニケーションのコースが終わりを迎えようとしている時に記載)

最初は日本人の私もシンガポールといえばNUSと思っていましたが現地の人やアジア人からするとシンガポールの2代巨頭といった感じで今の所両校の差を感じません。NTU(1991設立)はNUS(1905設立)と違い歴史が浅いものの、近年は勢いがありNUSからテック系を特に強くした総合大学です。その中では世界ランキングでは常に上位をキープしていると思います。なので実際キャンパスビジットを行ってフィット感やプログラムの内容を見て判断するのが良いかと思います。(ランキング的にも、日本で言う東大と京大よりも差は小さいと思います)

2024年入学からNUSなど他校との学費差も大きくなり、また為替も日本円の購買力が落ちています。そのためNTUを検討し始めた方もいらっしゃるかと思います。ぜひお気軽にお問い合わせフォームや在校生のLinkedinでコンタクトしてください!