学生渡航手続き
大学からのオファーを了承し、渡航の時期が近づくと、大学から渡航に関する案内が逐次メールで送られてくるので、基本的にはこれに従えば問題ありません。
下記の手続きは2022年のコロナに関する規制が緩くなっている時期であり、変更になる可能性が高いため、参考までにご活用ください。(合わせてICAや日本国大使館のWebサイトなどで最新の情報を確認してください)
1.大学からSOLAR Formをもらう(5月下旬頃)
最初に大学がシンガポールのICA(Immigration & Checkpoint Authority)のオンライン申請システム、通称SOLAR(Student’s Pass Online Application & Registration)へ、Student Pass(STP)取得のための登録を行います。
ICAから許可が出れば大学経由で「SOLAR formの手続きが終わりましたよ」という内容の書類がメールで送られてくるので、それまでひたすら待ちます。
2.eForm 16の提出
大学からSOLARへの登録が終わったと連絡が来たら、eForm 16という申請書を学生が自分でSOLAR経由でICAに提出し、STPの発行を申請します。手続き代は30シンガポールドルです。
この時点ではMedical Examination ReportとTerms & Conditions of STPのアップロード待ちのステータスで問題ありません。残りの手続きは渡星後に学校でMedical Examination を実施した後に実施します。
3.In-Principle Approval(IPA-STP)発行
eForm 16が受理されるとin-Principle Approval Student Pass(IPA-STP)が発行されます。
in-Principle Approvalの名の通り、これは仮の学生ビザのようなもので、正式な学生ビザ(STP)を手に入れるには入国後に手続きをする必要があります。
IPA-STPだけではシンガポール国内に滞在する効力はありません。
日本人は空港でShort-Term Visaをもらえるので、短期滞在者としてシンガポールに入国・滞在し、30日以内に手続きを終える必要がありますし、一部の国は入国ビザを別途取得する必要があります。
ただし、30日以内に手続きを終えることは難しいため、この場合は別途Short-Term Visaの延長の手続きを進める必要があります。Visa延長の手続きはICAのホームページからオンラインで行います。
これで入国前のSTPの手続きは終わりです。
4.入国許可手続き(入国2日前)
IPA-STPが発行されたら入国手続きを進めます。入国日の2日前からWeb上でSG Arrivalの入力が可能になります。記入内容は一般的な入国カードと同様です。
5.渡航
空港で下記の書類を見せてチケットを発行してもらい、飛行機に乗ります。
・IPA-STP
・パスポート
・ワクチン接種証明書
6.到着・入国
空港に到着後は案内に従って順路を進みます。
チャンギ空港は日本語の案内も豊富ですし、導線がしっかり確保されているので迷うことはありません。
ワクチン接種済みかつSG Arrival入力済みであれば、入国時に特別な手続きは不要です。
指紋と虹彩データを取った後は無事入国できました。所要時間10-20分ほどです。
7.入寮(7月上旬)
入寮可能日が来たら、寮を管理しているオフィスへ行き、手続きを行います。
多くの寮の部屋の鍵は非接触式で、ドアに設置されているセンサーに近づけると鍵を開けることが出来ます。
Graduate Hallの室内にはエアコンと扇風機がありますが、エアコンは有料で、専用のエアコンカードにお金をチャージして室内のカードリーダーに挿せば動作させることができます。
これで無事渡航終了です。
8.その他補足
- 2022年時点では、シンガポール国外で受けた新型コロナワクチン接種の記録をシンガポール政府の予防接種登録システム「National Immunisation Register (NIR)」へ反映させる必要がありましたので、渡星後にクリニックで手続きしてもらう手間が発生しました。※2023年度はNRTへの反映は必要ありませんでした。
- 渡航後入寮前後でNTUでのMedical Examinationを終了させた後、ICAでStudent Passの発行を行う必要があります。渡星後は何かとバタバタするため、少しゆとりを持って渡星することをお勧めします。