NTU MBA
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Aさん/私費

Why MBA

本音としては、キャリアチェンジのきっかけとしたい、というのが第一の理由でした。
また、今後の自分自身のキャリアにおいて英語力の強化が不可欠だと感じていたため、海外MBA留学を目標としました。

前職は株式アナリストとして業界や企業を調査・分析する仕事に従事していたのですが、財務、ストラテジー、マーケティングなど広範な分野をアカデミックな側面から学び直したいというのもありました。

Why Nanyang MBA

ひとつめは、シンガポールはアジアの中心に位置し、インド、中国などアジアの各国にアクセスしやすいと考えられたことです。
実際私は、あるインドのコングロマリットでインターンシップする機会を得られました。ふたつめは、期間が1年4ヵ月で私にとって最適な長さだったことです。
年齢的に(30代中盤)、アメリカのMBAのような2年は長過ぎでしたが、インターンシップをしたかったので1年だと短すぎたためです。
(現在はNanyang MBAのプログラムが変更されたため、期間は1年に変更されています)

受験スケジュール

2011年7月 MBA受験を決意
2011年9月 IELTS学習開始
2011年10月 会社を退職
2011年11月 エッセイ準備開始
2011年12月 GMAT学習開始
2012年3月 IELTS(5回目)6.5、IELTS学習終了
2012年3月 GMAT(1回目)680、GMAT学習終了
2012年3月末 Nanyang MBA出願
2012年4月中旬 Nanyangインタビュー(Skype)
2012年4月下旬
Nanyangからの合格通知をAccept、他校をWithdraw

TOEFL / IELTS

RequirementのTOEFL100点とIELTS6.5を比較し、比較的容易だと思われるIELTSを選びました。
当時すでに会社を退職しており時間的に余裕があったので、IELTS専門の予備校2校に通い、予習、復習を徹底してやりました。
リスニングはディクテーション、リーディングは単語暗記、ライティングとスピーキングは解答の定型づくりに時間をかけました。

GMAT / GRE

Quantitativeはマスアカで勉強しましたが、もともと理系だったおかげもあって、特に苦労はしませんでした。
逆にVerbalは完全ドメスティックの人生だったため大変苦労しましたが、SCはYES、CRはAffinityという予備校に通ってコツをつかみました。
RCは単語を覚える以外は特に対策をしなかったというか、対策の仕方がよくわからず、苦手なままでした。
基本的には公式問題集を解いて弱点をうめつつ、Prepで実力チェックをするという形で勉強を進めました。

エッセイ

FEC(当時)の木下先生にカウンセリングを頼みました。
キャリアの棚卸から始めて、自分の強みやキャリアの目標を整理し、最後に各校の質問に合わせてエッセイに落とし込んでいきました。IELTSやGMATの勉強開始時期が遅く、出願締め切りまで時間がなかったため、IELTSとGMATの勉強と平行してエッセイ準備を進めざるを得ませんでした。
そのため、出願はNanyang以外はManchester Business SchoolのMBAのだけに絞りました。

木下先生は、エッセイ作成だけでなく、スコアメイクを含めたMBA受験のトータルのマネジメントも指導してくれました。
私がくじけそうになった時もポジティブな言葉で励まして下さって、私にはとても合っているカウンセラーでした。

インタビュー

FECのネイティブスピーカーとインタビューの質疑応答を練りました。
Why MBA、Why Nanyang、キャリアの短期・長期目標など、よくあるパターンを中心に想定問答集を事前に作成し、インタビュー本番に備えました。
英語が不得意なため、基本的には答えを暗記して臨みました。
インタビューは、前半はWhy MBAなど定型的な質問が中心でしたが、後半はケーススタディーに即興で答える形でした。
ケースそのものはさほど難しいものではなかったので、概ね無難に答えられました。

メッセージ

私は少し特殊なケースだと思います。
MBA受験を思い立ったタイミングが非常に遅く、それを間に合わせるために会社を辞めて時間を作るという形をとりました。
会社を辞めてから約半年間で急ピッチでIELTS、GMATのスコアメイクとエッセイ準備を同時並行で進めました。
ギリギリだったものの、最終的にすべて出願に間に合ったのはラッキーでした。

私が感じたNanyangのひとつの利点は、MBA本コース開始前の3週間のIntensive English Courseです。
このコースは、ノンネイティブの学生が本コース開始前に英語力を向上させるためのもので、日本、韓国、中国や東南アジアの学生が中心に参加しています。
私は英語力に問題があったのですが、IECで会話を練習したおかげで本コースにスムーズに対応できました。
また、IECで学んだ仲間とは絆が深まるので、MBA生活を通して彼らとは良き友人となりました。

MBAの授業は、ファイナンス系のコースはかなり役立ったと思います。
会計やコーポレートファイナンス、企業価値計算などを基礎から学びなおすことができ、自分の知識を再度整理しつつ新しいことも学べたと思います。
逆に、ストラテジーのコースは自分にとって消化不良で、キャリアに役立つほどの戦略構築を学べた感じはありませんでした。
ただし、これは私の英語力の問題でディスカッションで深掘りできなかったせいもあるので、英語が堪能な方にとってはまた違うかも知れません。