NTU MBA
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Bさん/社費

自己紹介

大学卒業後、保険会社で3年勤務しました。職務内容は営業成績管理事務、健康プログラムの利用推進、職員のウェルビーイング推進活動などを担当していました。

 

東北の某国際系大学を卒業し、1年間のポーランド留学を経験しましたが、卒業後の3年間は業務でも私生活でも英語を使うことは一切ありませんでした。中学時代、高校時代と、英語は得意科目(“勉強”というより楽しみの一つでした)でしたが、帰国子女ではありませんし、英会話等を習っていたわけでもありません。

 

Why Nanyang MBA

このまま日本で生活していても陳腐な社会人生活を送るだけだと思い、日常生活に刺激を求めていました。入社後3年で異動の時期と重なったこと、年次の浅いうちにチャレンジすることで人生の幅も広がると思ったことから、このタイミングでのMBAを志しました。

社内の風潮として海外進出に力を入れていく動きになっており(私が入社してからの3年間だけでもだいぶ変わりました)、もともと国外で働くことに興味をもっていたことも要因の一つです。

 

また、下記理由からアジア、シンガポールに絞って考えていました。

1)現職の進出先地域はアジアが多く、特にシンガポールを海外拠点の中心として考えていること

2)ポーランド留学や学生生活を通して、アメリカ、ヨーロッパ人との交流は多くあったが、日本以外のアジアに住んだ経験や、東南~東アジア人との交流をあまりしてこなかったこと。

3)過去の社費留学生がみんなアメリカに行っていて、社内でも特異性を持ちたかったこと

4)クラスサイズが大きすぎない

 

なかでも下記理由から、NTUを目指しました。

1)日本人が比較的少ない

2)キャリア中断期間として1年間が妥当だと考えたこと

3)国内他校との比較の中で、一番自分に適していると思った。

4)創設からの歴史が比較的新しかった。

5)学習環境、校舎などが学部生時代と似ていた

 

受験スケジュール

2022年11月 社費留学公募制応募

2023年3月 社費公募通過

2023年4月 IELTS受験

2023年5月~9月 GMAT

2023年10月 エッセー作成開始

2023年12月~2024年1月 GMAT受験

2024年1月末 NTU出願

2024年2月下旬 NTUインタビュー

2024年3月 NTUからオファー通知

TOEFL / IELTS

学部生時代の授業が全て英語だったため、waiverの対象でしたが、社費留学のルールとして受験する必要があったので、IELTSを1度だけ受験して一応ボーダーはクリアしました。対策等は特にしていません。

GMAT / GRE

GMATを受験しました。対策予備校は5月からオンラインで受講を開始し、9月くらいで一通りの演習を終えました。予備校を旧方式で演習していたため、旧方式で受験しました。GMATは計3回受験しましたが、ここには書けないくらいの点数だったので、結果的にはwaiverしてもらうことになりました。1月下旬の出願前に、アドミニに、「点数低いけどどうしよう」ということも相談していましたが、時期的な問題もあったのか、「今はGMATに時間割くよりも、インタビューの準備して!」と言われました。

 

エッセイ

勤務経験の少なさ、異動や役職もなく、「ザ・日本企業の若手」みたいな仕事をしてきたので、非常に苦労しました。定量的に評価できる功績もほぼなかったため、数少ない功績をどのようにして表現するかという点は、日本人カウンセラーのアドバイスをもらいながら書き進めていきました。日本語の時点と、英語に翻訳してからもカウンセラーにチェックしてもらい、10回ほどは修正・改善しました。

エッセイもCVも、「おれの魅力伝われ~」と本気で想いながら書きました。

 

推薦状

転職も、現職での異動も、上司の異動も経験していないため、人探しに困りました。結果的には、グループ長(一番近くで仕事を見ている方)と、支社長(そのビルで一番偉い人)にお願いしました。2人とも、私と一緒に仕事をしている期間はまるまる同じだったので、推薦状の内容は似たものになってしまいましたが、違う役職・立場の目線から書いていただきました。2人には日本語で書いてもらい、外注の翻訳業者に英訳をお願いしました。

2人とも推薦状を書く経験は初めてだと言っていましたが、「盛らなくていいので、正直に書いてください」とお願いし、中身についてこちらからはとやかく言いませんでした。

結果的にですが、何人かのアドミニから「推薦状の内容がとてもよかった」とすごく誉めてもらったので、内容はかなり重要なのかもしれません。

 

インタビュー

GMATの箇所でも書きましたが、「GMATよりインタビュー」とアドミニに言われるくらい、インタビューは重視している様子でした。

日本人カウンセラーから過去の受講生の質問集をもらったり、アルムナイに聞いたりして想定問題集を作り、練習しました。また、カウンセラーの一環で、ネイティブ講師がNTUインタビューに寄せて練習してくれるサービスがあったので、本番を想定して実施しました。

当日は、想定していた質問はほとんど聞かれず、半分くらい雑談や趣味の話など、かなり緩い雰囲気のものでした。しかし、時間が経つにつれて極度の緊張から(?)貧血気味になり、zoom越しのアドミニの顔が見えなくなるくらい頭がクラクラしてしまい、後半は何を話したかも覚えておらず、ちゃんと受け答えができていたかも覚えていません(笑)。本能的に答えることはできたので、想いが伝わったのかなと思います。

 

MBA生活

シンガポールに渡航して2か月ほどが経ち(授業が開始してから1か月)ましたが、予想以上に忙しい日々を過ごしています。個人的に「日本が世界からどのような認識をされているか」ということに興味を持っているので、いくつもの授業で日本人の特性や、日本企業の文化などを、他の国の文化と比較しながら説明を受けることができるのは非常に面白いです。

80人弱のメンバーと授業や生活を共にしていますが、個人的にはちょうどよいサイズ感で、大学生に戻ったような楽しい日々を過ごしています。アジア人が大多数を占めているので、日本への憧れや興味を持っている学生が多く、日本人であるだけで得したような気分になっています。

シンガポール自体も、治安も良く、英語も通じるし(たまに訛りがすごく英語なのか中国語なのか分からないときはありますが)、とても住みやすい国だと思います。日系の飲食店でご飯を食べると2倍くらいかかってしまうことがマイナスポイントかなと思います。

 

メッセージ

日本人の中では比較的年次の浅いうちにMBAに来たと自負しています。私と同じような境遇で悩まれている方もいらっしゃると思いますが、なんとかなりますので、ぜひお気軽にコンタクトしていただければと思います!