Bさん/社費
自己紹介
ドメスティックな会社の社費派遣学生として、将来のアジア市場への進出及び拡大に貢献することを目的の一つとし、現在ナンヤンMBAで学んでいます。
私自身は海外経験が皆無であったため、英語での授業だけでなく、そもそも海外生活を始める当初から苦労しました。
下記アドバイスについては、IELTS及びGMATなどのTipsは他の方が十分に書いてくださっているので、受験体験記として私が考える「やってよかったこと」と「やっておけばよかったこと」を中心に書かせていただきました。
Why Nanyang MBA
・MBAランキング等での高評価とともに、学校見学の際に好印象を持ったから
・実践中心のプログラムであるから
・早稲田大学とのDMBAがあるから
受験スケジュール
2016年5月 英語学習をスタート
2016年9月 IELTS受験開始
2016年11月 学校見学
2017年1月 エッセイ執筆開始、推薦状依頼、GMAT勉強開始
2017年3月末 出願
2017年4月 インタビュー
2017年5月 合格
TOEFL / IELTS
Speakingが対人であることを考慮し、当初よりIELTSを選択。
しかしながら、前述の通り海外経験がないため英会話が殆どできない状態からの勉強開始でした。
まず、戦略として「発音矯正」から始めました。
自身が発音できない(顔の筋肉で理解していない)ことには、英語を聞くことができないと考えたからです。
これは功を奏し、短期間の学習ながらListening、Speakingの強みとなっており合格後にも活きているので、これから英語を学ぶ人にはお勧めしたいです。
私は発音矯正のためにオンライン英会話を利用しましたが、対面での英語教室の方がもっと効率的であると考えます。
IELTSでも何種類かのアクセントに慣れる必要がありますが、ナンヤンMBAではより多種多様な英語が飛び交いますので、まずは本来の発音を知った上で、出身地によってそれがどう変わるかなど楽しみながらその違いに慣れていくことが大事だと思います。
また、今思えば、発音だけでなく英語特有のリズムやイントネーションにも早いうちから意識しておくことで英語の習得が早くなるかと考えます。
発音に自信がついてきてからは、オンライン英会話をとにかく毎日続け、なるべく英語で考える習慣をつけました。
自分もそうでしたが、多くの日本人の特徴として英語で直接考えたり話したりする前に「まず日本語で考えてから英語に翻訳」する癖があると考えます。
それでは時間が掛かり実際のMBA授業についていけないため、英語の勉強開始時点から自身の考えやイメージを直接英語で伝えられるように、所謂「英語脳」を鍛えていくべきだと思います。
また、私の場合オンライン英会話だけでなんとか合格できましたが、当然ながら対面で会話できる方が重要であるため、対面形式での英会話スクールなどにも週数回でよいので通えば良かったと思っています。
その他は、「IELTS スピーキング・ライティング完全攻略」という本がわかりやすかったので、本で独学する予定の方にはお勧めしたいです。
Readingは、日本人であれば慣れている方が多いかと思いますが、文章をざっと見てから素早く英語で要約する練習をしておくとMBAに来てからもきっと役に立つと思います。
GMAT / GRE
数学は、私のような理系大学院修了の方であれば、「マスアカ」を数回まわりやるだけで充分であると思います。
言語は、AffinityのSC、CRビデオ講座+RC講座及び濱口塾のオンラインで学習しました。
短期間の学習であったこともありますが、GMATは最後まで大きく点数が伸びず肌に合わなかったため、GREへの切り替えも考えればよかったと後悔しています。
アドバイスとしては、IELTSもしくはTOEFLの勉強と共に、早めにGMATの勉強を始めてプレ試験で力試ししておくことであると思います。
本番試験は回数制限があるため、GMATが少しでも相性が悪いと感じたら、早めにGRE受験を考えても良いのではないでしょうか。
エッセイ
履歴書、エッセイからインタビュー対策までLaurenさんというMBAカウンセラーにお世話になりました。
これまでの経歴や経験を元に履歴書及びエッセイを作成後、数回のSkype面談を通して一緒に作り上げていきましたが、個人的には大変満足できる出来栄えとなりました。
インタビュー対策については、よく出る質問集を元に練習を繰り返し自信を持って面接に臨めました。費用対効果が大変良かったので、Skype面談だけでも十分と考える方であればお勧めしたいです。
推薦状
社費であるため、元人事部長であるグループ会社社長及び渡星前に所属していた経営企画部の部長(取締役)へ依頼し快諾を頂きました。
お二人とも過去に海外派遣の経験があることより、このような機会に対し大変理解があり助かりました。
アドバイスは、社費派遣であれば普段から上司やキーパーソンとよくコミュニケーションしておくことが大事だと考えます。
インタビュー
エッセイ等提出した後、しばらくして面接の連絡がありました。
当初Skypeでの予定でしたが、どうしてもNTUへ訪問し直接面接を受けたいと上司を説得しました。
インタビューでは終始和やかであり、質問も基本的なもので練習通り答えることができました。
勝因はやはり直接現地まで行き熱意を伝えられたことと思っています。
MBA生活
ドメスティックであった自分にとって、ナンヤンMBAは私の人生を変える大変意義のあるものと感じています。
世界中から集まったクラスメイト(約20か国)とともに議論し学び、時に遊ぶことは毎日が刺激的だからです。
MBAプログラムは、ノンネイティブ向けのプレコースから始まりました。
「英語の勉強」中心かと思っていたところ、初日からいきなり実践的で、グループ議論では”ノンネイティブ”である参加者のほとんどが英語で意見を素早くハッキリと発信できていたことから正直かなり焦りました。
前述の通り、ナンヤンMBAは実践的なプログラムであり、グループワークを経てプレゼン等をする機会がたくさんあります。
言語レベルで小中学生(私)と大学院生(他の方)が議論しているような感覚に陥ることもしばしばありましたが、シンプルな英語でも、無駄をそぎ落とし本質を突いていけば議論は充実しますので、英語に自信のない方は普段から(母国語でも)本質を突いた結論先のわかりやすい言葉選びを癖づけておくと良いと考えます。
学生生活について、私はNTU内の寮に住んでいますが個人的には快適です。
毎日ミーティングや予習等で忙しいですが、皆時間の使い方がうまく学生生活を満喫しています。
メッセージ
比較的短期間での準備であったためMBAプログラムが始まってから「英語」で苦労をしています。
私のようなドメスティック人間で英語に慣れていないけれども海外MBAに興味のある方は、やはりそれなりの準備期間は必要であると考えます。
また当然ながらMBA修了の肩書き自体が人生を変えるとは思っていませんが、MBAプログラムを通してクラスにどう貢献し、何に気づき学び、そして何を得るかが重要であると考えています。
まずはご自身に合ったMBAプログラムを見つけることが大事であり、気になる学校があれば、是非一度訪問してみることをお勧めします。
その熱意は入試担当官へもきっと伝わると思います。
皆さんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。