Aさん/私費
はじめに
私のMBA留学までの過程はかなり特殊と考えられるため、参考にされる方が限られるかもしれないことをご了承ください。
仕事でアジア、特にインドネシア向けの海外営業をしている中でアジアの成長を実感した。
当時の仕事を遂行する上でスキル・経験が足りていないことを理解し、MBAでそれらを補おうと考えた。
最終的にアジアで自分のビジネスを立ち上げたいという思いもあり、将来的な人脈を作りたいと考えた。
インド、アメリカのMBAからのオファーもあったが、最終的にダイバーシティを重視し、NBSに決定した。
受験スケジュール
仕事を退職し、1年間をMBA留学のために費やした。とにかくコストのかからない勉強方法を考えて実践した。
2014年3月:TOEFL受験開始
2014年4月:GMAT受験開始
2014年12月:エッセイ作成開始、Recommendation作成依頼、
2014年1月:インタビュー対策開始、出願(6校)
2014年2月:3校からオファーをもらい、NBSに決定。
TOEFL / IELTS
GMATと並行してTOEFL対策を進めたため、良いスコアがでるまでに時間がかかった。
10月に100点が出たため、それを出願スコアとした。そのあとも4回受けたが、98点と99点となり100点を超えられなかった。
勉強方法は、
①オフィシャルガイド
②オフィシャル問題集
③ライティング対策(市販問題集)
④リスニング対策(Podcast、Youtubeの大学講義、ニュース、映画)
⑤リスニング、シャドウイング、ディクテーションの1セットを1日1、2本実施
⑥単語対策(Kindle出版のTOEFL/GMAT対策用単語集を2つ、日本の出版社の市販単語集を1つ、電子版の英語の百科事典を読む、知らない単語をEvernoteに登録してDB化)
過去に英会話学校および独学でTOEICを900点にし、仕事でステークホルダとのコミュニケーションで日常的に英語を利用していたため、スピーキングに難を感じなかった。
GMAT
5回受けて最終スコアは3回目の580。4回目以降はスコアが下がってしまい、出願できるスコアではなかった。
ライティングは3回目以降安定してスコアは5。
Quantはスコアのブレがかなり大きかった。Vervalのスコアも結局30に届かなかった。
勉強方法は、
①OG(11th-13th)
②個人予備校の1 dayセミナー(Quantは2回、Vervalは1回受講)
③GMAT Clubなどの信頼できそうなウェブサイトにあるQ&A
④Vervalのリーディングトピックに対応するためにScientific AmericanとThe Economistを購読
その他VervalはTOEFLの対策と同じ。
QuantはOGと予備校の問題を計10回程度回したが、逆に問題を覚えてしまうくらいになっていたため勉強方法として効果が薄かったかもしれない。
新しい問題に対応できる応用力があれば短時間の準備期間でも戦えると考えられる。
“How to get into the Top MBA Programs”を読み、準備した。
特に添削サービスなどは利用せず。ネタ出しをするにはこの本が非常に役に立った。
推薦状
2社でのキャリアがあるため、前職の上司(10年以上のアジアExpat)、前々職の上司(現地法人代表@シリコンバレー)に依頼し作成をお願いした。
インタビュー
アプライ後、1週間程度でインタビュー参加の連絡があり、その後1週間後くらいにインタビュー実施。
相手は教授でSkypeによるもの。雑談を含めた和やかな感じだった。
エッセイの内容についての深い話と評価を受けるようなコメントをもらった。インタビューの前までにウェブとビデオカメラを使った面談(与えられたお題に対して3分程度で英語で答えるもの。計5問程度)があった。
1回目のSkype面談後、1週間程度でオファーの連絡が来た。
準備には上述のエッセイ作成で参考にした本を利用し、想定問題を作り、英語で答えられるようにした。自分でビデオに撮って確認したりもした。
メッセージ
もともと新しいことにチャレンジするのが好きな性格のため、1年間という時間を区切ってMBA受験にトライしようと考えました。
スコアが出ない時など非常につらいこともありますが、自分のMBAへのコミットメントを改めて認識することで乗り切れたと思います。
TOEFL、GMATともその試験の特性上、スコアが運に左右されると思います。
したがってスコアをあまり気にせず、何度でもトライするという気概が必要だと思います。
エッセイも自己分析を深くできていて、表現ができればエッジが効くと思います。
試験とそれ以外の要素のバランスを考えてMBAアプライの準備をすれば、良い結果が出ると思います。