Intake 2016 : 4名(Nanyang-Waseda 1名、Fellows 1名)

はじめに

2015年の2月に救急車で病院に担ぎ込まれて以来、今のうちにやりたかったことをしなければならないと強く思い、5年勤めた銀行を辞めました。やりたいことが複数あったため、英会話学校に通いながら今後のことを考えていましたが、より大きな仕事に携わりたい、友人をはじめ様々な人々とビジネスに関わりたい、その他諸々のビジョンを勘案してMBA進学を選択しました。

 

Why Nanyang MBA

当初は同じく1年で学位取得できる英国MBAを検討していましたが、秋頃にシンガポールへ旅行したのをきっかけに、その活気と暮らしやすさに惹かれ、シンガポールのMBAの検討を始めました。最終的に、クラスメイトのダイバーシティーの高さとカリキュラムの真剣さから、Nanyang Technological University(以下、NTU)のMBAプログラムを第一志望としました。

受験スケジュール

2015年5月    英会話教室に通い始める

2015年9月      GMAT、IELTS受験開始

2016年1月      エッセイ執筆、推薦状依頼開始

2016年2月      GMAT、IELTS受験終了

2016年3月      インタビュー、合格通知受領

TOEFL / IELTS

スピーキングを実際の人間相手に行える点を重視して、IELTSを選択しました。リーディングとライティングは市販の対策本を使って数をこなしてスピードを上げました。英語対策としては特に試験を念頭に置かずに英会話教室とSkype英会話をとにかく利用しました。これらがスピーキング・リスニングはもとより、全般的な英語力の向上に役立ったと思います。

GMAT

英語の公式対策本と市販の日本語対策本をやりこみました。多くの人のパターンと同じですが、Mathはそこそこに、Verbalの文法問題に特に集中しました。最後まで高得点には至らなかったので、GMATはもっと余裕を持って、留学の何年か前から進めておいても良かったかなと思います。

エッセイ

一般的なエッセイの書き方本を参考にして、自分は何者なのか、なぜMBAに進学しようと思ったのか、なぜNTUは自分を合格させるべきなのかをよく考えて書き上げました。熱意が伝わるようにストーリー性やある程度のダイナミックさはあるといいと思いますが、極度に自分に酔った文章になっていないかどうかは気をつけました。

誤字脱字や文法ミスだけは避けようと(内容へは言及しない)添削業者を利用しましたが、修正後の文章の中で自分に理解できないほど高度な部分については、元の自分の文章に戻しました。ケアレスミスは予防すべきですが、本物の自分を審査してもらうことが必要です。

推薦状

前職場の推薦者の方々には、5月の段階から「もしかするとMBAを受験するかも」と伝えており、それ以降ほぼ毎月のペースで連絡を取ってはMBA受験の確度から推薦文の書き方、考え方まで伝えて来ました。しかし、いざ執筆段階となった1月末に日銀によるマイナス金利導入が発表され、銀行員である前職場の方々からは「書きたいのは山々だが、家のPCにさえ触れられない。何日も家に帰れないほど忙しいんだ」と言われ、突如危機的状況に陥りました。最終的には期限ギリギリに間に合いましたが、相当肝を冷やしました。メインの推薦者の方々の他に、緊急時に頼るあてがあるといいかもしれません。

インタビュー

面接はSkype経由でした。よくある質疑応答から最近の(他所の)難問奇問までインターネットや書籍からかき集めて、分類して、自分なりの回答を練っておきました。

また、エッセイに書いた内容と照らし合わせて、整合性がとれているかはきちんと確認しておくといいと思います。MBAコースに進学して学びたい理由が仮にAとBのふたつあった場合、エッセイでAと言い面接でBと言うと、それが真実でも面接が進めづらくなると思います。面接で会う教授やアドミッションオフィスの方とは学期中で何度でも会う機会があるので、込み入った話は入学後にしたら良いと思います。

あとはドメドメ日本人の方なら、面接の日まで英会話教室やSkype英語など、英語を喋る口の筋肉を維持し続けるのはおすすめします。慣れない英語面接でも、口が勝手に英語を喋ってくれればこちらのものです。

MBA生活

6月後半からの英語準備コースに始まって、10月末にTrimester 1を終えました。お金を払ってまでなんという苦行をしているのだろうというくらいハードな毎日です。ファイナンスやアカウンティングを含め、ほぼすべての科目でグループワークが必要で(単独では提出できません)、かつグループでのプレゼンテーションが必要という構成に苦しめられますが、MBAを目指すうえでの対人能力醸成という点で納得がいきます。科目ごとに別のチームを編成するので、いろんな国から来た多種多様な人々とすぐに仲良くなれると思います。ほぼすべてのクラスメイトがあなたと仲良くする準備ができているので、おおむね心配無用です。

学内の寮に住んでいますが、あまりに広大なキャンパスのため、通常の移動にはバスを利用します。食事は主にキャンティーンと呼ばれる学内の食堂で、非常に低価格で食べることができます。街の中心部からは最も遠い大学ですが、都心部までは安価なタクシーを利用すれば30分ほどで出ることができます。また、バスで20分の最寄りのBoon Layという駅の周りは、複合商業施設が充実していて、買い物から贅沢な外食まですべて揃っています。

メッセージ

GMAT対策もIELTS対策も完全自己流なので、どこの予備校が良いとかといった情報は持っていないのですが、あまり尻込みしすぎる必要はないのではないかと思います。NTUのアドミッションオフィスの方々はMBAプログラムの向上について真剣に取り組んでおられるので、審査を外部の試験の点数に丸ごと依存してしまうことはないと思います。

スコアも大事ですが、エッセイや面接で自分の真剣さやタフさ(大事です! MBAコースは濃密な1年間のハードワークです)、そして自分がMBAを取ることで社会にどのような良いインパクトが与えられるかを伝えられるかのほうが重要だと思います。NTUの教授陣・大学オフィスは、利他的な人々を後押ししたいと願っているような方々です。

エッセイや面接で大学に伝えたことは、在学中の学習の指針になると思います。MBA修了後に活躍できるように、またMBAコース中に望んだ以上の学びができるように、通過点としてのMBA受験にトライして頂ければと思います。

はじめに

前職はエンターテインメント系の出版社で、少年向けコミック誌の編集やアニメーションのプロデュース等に携わっていました。子供の頃からの念願の仕事に就き、当初はそのまま一編集者として職業人生を全うするつもりでしたが、入社した私を待ち構えていたのは時代の変革の大きなうねりでした。出版の市場規模が縮小していく中で、旧来のビジネスモデルを維持するためにもがき続けるのではなく、時代の変化に対応した新しいエンターテインメントビジネスのあり方を問うことこそが、今、求められていることではないだろうか。そのように漠然と抱いていた問題意識の解決の糸口を模索する中で、MBA取得を意識するようになりました。

それでも日々の雑務に追われるうちに、何ら具体的な行動が伴うことなく数年間が経過してしまいましたが、個人的な事情により会社を辞め、台湾へ移住することになったことで転機を迎えます。当時は中国語どころか英語さえ実際に使った経験が全くなく、また、留学どころか海外旅行の経験さえほぼ皆無の状態でした。そのため、到底、そのままの状態で台湾のビジネス界で生きて行く自信などあろうはずもなく、海外に適応するための”猶予期間”として、MBA取得を現実的に検討するに至りました。

Why Nanyang MBA

台湾のビジネス環境に適応することが第一の目的でしたので、当初は台北にあるいくつかのMBAプログラムを志望していました。しかし、2015年11月に台北で行われた、QS World MBA Tourに参加した際に、NTUのアドミッションスタッフの方から熱心なお誘いを受け、シンガポールのMBAを初めて選択肢として検討しました。総額150万円程度の費用負担で済む台湾のMBAに比べ、シンガポールのMBA取得には莫大な費用がかかってしまうことが非常に頭を悩ませましたが、台湾だけでなく、”グレーター・チャイナ(中華圏)”全体での将来的なキャリアを考え、出願を決断しました。NUSにも並行して出願していましたが、NTUから先にオファーをいただいたこと、アドミッションの雰囲気・熱意、1年弱というプログラム期間、合計費用などを総合して、最終的にNTUに決めました。

受験スケジュール

2015年2月       MBA受験を決意

2015年5月             7年ぶりにTOEIC受験(台湾大学受験のため)

2015年8月       退職、台湾移住

2015年9月         GMAT & GRE初受験

2015年10月下旬   GRE2回目

2015年11月中旬   シンガポールのMBA出願のため、急遽IELTS初受験

2015年12月上旬   GRE3回目、IELTS2回目(出願スコア)

2015年12月中旬   エッセイ執筆、推薦状依頼

2015年12月下旬   レジュメ作成、2nd Round出願

2016年1月上旬     インタビュー、数日後にオファー

TOEFL / IELTS

当初は、TOEFL/IELTSの代わりにTOEICスコアでの出願が認められていた台湾のMBAを受験するつもりでしたので、何も対策をしていませんでした。私は、TOEICは900点台なのに英語はひと言も話せない、一行も書けないという、何ら必要もないのに自己啓発でTOEICに取り組んでは無駄に高得点を叩き出した日本人にありがちな駄目パターンの人間でしたが、TOEICで出願できるのを良いことに、スピーキングやライティングの対策をついつい後回しにしていました。そのため、急遽シンガポールのMBA受験を決めてIELTSが必要になってからは、慌ててCambridgeのIELTS 10を2回分解いたのを除けば、ついぞまともな対策はできずじまいでした。

GMAT / GRE

学部時代のGPAが2点台半ばで、留年もしており、かつ出版という極めてドメスティックな業界に身を置き、漫画編集という特殊な仕事をしてきた私は、MBAアドミッションの側からはユニークな銘柄に見える一方で、基礎学力に対する信頼性が著しく低いだろうと感じていました。そのイメージを払拭するためGMAT/GREは大学の要求基準を絶対に上回る必要がある、しかし、アメリカのトップ校を目指していたわけではなかったので、極めて高いスコアを取る必要もないだろう。そう考えた私は、GMAT650点相当のスコアを目標として設定しました。

元来私は、困難な目標をどのように突破していくか、自分で計画を立ててあれこれ試行錯誤していくのが好きな性格です。そのため、受験予備校が培ったベストプラクティスに頼るよりも、独学の方が楽しみつつ集中力を持って受験勉強に取り組めるだろうと考えました。また、客観的に見て、世間一般の日本人海外MBA受験生と比較した場合、自分の頭の出来はおそらく中の下レベルに位置するだろうと判断し、まともに思考能力で戦うよりも、泥臭い暗記で勝負しようと基本戦略を描きました。そのため、2015年2月にMBA受験を決断してから約半年間、英単語の暗記を中心に据えることにしました。

わからない単語を見つけるたびにAnki(Ankidroid)というフラッシュカードのアプリに登録し、それを毎日ひたすらノルマ分消化していくというスタイルで暗記を続け、暗記した数は半年間で約8000語に達しました(記憶の維持コストとして、1日あたり約70分の復習時間が要求されましたが)。

腕試しと試験への適性を確認するために、2015年9月に台北市でGMATとGREを初受験したところ、結果はGMAT580点(Verbal 21、Math 49)、GRE309点(Verbal 150、Math 159)(GMAT換算570点相当)。スコアこそGMATがやや上でしたが、暗記した膨大な単語量を活かしやすいのはGREだと判断し、それからはGRE一本に絞って学習を続けました。基本的にはVerbal、Mathともに公式問題集とMagooshという海外の有料ウェブサービス(6か月99ドルという破格の安さ! ただ、現在は少し値上げしたようです)だけを使って対策しました。

Magooshや公式問題集等での本番形式での練習では、20回以上データを取り、Verbalが151点から155点、Mathが164点から170点の幅だったので、トータルのスコアはGRE316点(GMAT640点相当)から325点(GMAT710点相当)の間だろうと予測しました。

しかし実際のスコアは、10月のGRE受験2回目で313点(Verbal 152, Math 161)(GMAT換算600点相当)、12月頭の3回目で315点(Verbal 153, Math 162)(GMAT換算620点相当)と、練習時に比べるとあまり振るわないものでした。いずれもMathセクションを解いている最中に、試験会場で1本だけ渡された鉛筆の芯が折れていて5分以上まったく計算ができなかったり、途中で隣の教室で何故かボイスパーカッションの練習が始まったりなどのトラブルのせいで集中が途切れ、最後まで解き終えることができなかったことが原因でした(GREのMathはGMATのMathよりも明らかに簡単ですが、間違えた問題の数がそのままダイレクトに減点されるのと、制限時間がより厳しい印象なので、意外と高スコアを取りにくかったです。しかし3回連続失敗しているので、これが実力だと言われれば、そう認めざるをえません)。そんな事情もあり、「このままでは終われない!」と、当然1月と2月にも受験する腹積もりだったのですが、急遽、年内に出願を終えるようアドミッション側に念押しされ、消化不良のまま受験を終わらざるを得なくなってしまいました。

私は大手企業を辞めて異国の地でMBA受験に臨んでいたので、もし不合格ならもう後がありません。そのプレッシャーのためか、ほとんどの試験は前日に一睡もできないまま最低のコンディションで受けることになってしまいました。しかし、自分の精神的な部分のマネジメントの甘さも実力のうちと認識し、半年以上に及んだGMAT/GREとの孤独な戦いを、これで手打ちとしました。(しかし、本来の実力ではGMAT700点相当、最低でも650オーバーは取れた自信があるので、ここで切り上げてしまったことを、実は今でも少し後悔しています。外資系コンサル等を志望する場合は、GMAT/GREスコアは入学後も大きく関わってくるので、高得点であるのに越したことはありません)

エッセイ

ビジネスに関して抱えていた問題意識、これまで参加したプロジェクトで得た経験、MBA後の展望などを素直な筆致で書き上げました。スケジュールの都合上、ほぼ一週間でNTUとNUS出願分のエッセイをアイデア出しの段階から最終仕上げまで行うことになりました。構成の段階では読み手を飽きさせないよう工夫を凝らしましたが、いざ執筆段階になると、まともに英文を書いたのが初めてだったこともあり、かなり苦戦を強いられました。自分一人でクオリティの高いエッセイを書き上げる自信があったので、エッセイカウンセリング等のサービスは利用しませんでした。

推薦状

前職で所属していたコミック誌編集部の編集長、および副編集長に依頼しました。あらかじめ夏頃に、あらゆる質問に対応可能な叩き台を作ってもらった上で12月に正式に依頼したので、比較的スムーズに進んだと思います。

インタビュー

年末に慌ただしく出願を終えて、ほっとしたのもつかの間、一週間ほどでSkypeインタビューの連絡が来ました。英会話の経験もほとんどない状態でしたので、あらかじめ質問されそうな項目をリストアップし、それに対する回答を準備することにしました。結果的に約40の想定質問に対する、(1) 簡潔な回答、(2) 具体的な回答、(3) 例、(4) 理由、をフルセンテンスで準備して丸暗記しました。これにより3往復程度のキャッチボールまでなら、丸暗記している感を出すことなく自然な会話を装うことができるはずでした。しかし、想定していたよりも、むしろ雑談のような和やかな雰囲気でのインタビューになってしまったため、作戦がうまくいったとは言い難いです。インタビュー後はさすがに消耗しきっていたのですが、回復を待つ間もなく、わずか2日後に奨学金付きでオファーの連絡をいただきました。

コスト

IELTS、GMAT、GRE受験費用15万円くらい

ほかもろもろ5万円くらい

合計20万円程度

MBA生活

シンガポールに来てから約5か月。これまでの人生で最も忙しく、そして苦しかったTrimester 1を終えて、現在はMBA生活がようやく中盤に差し掛かろうかというところにいます。怒涛のTrimester 1をいったいどうやって生き残ることができたんだろう、と自分でも不思議なくらいです。NTUは1年弱の極めてインテンシブなプログラムということもあり、入学後は90人前後のクラスメイトとともに濃密な日々を送ることになります。私は入学前の1年弱の間、台湾に住んでいたにも関わらず、外国人の友人が一人もいないという状態からのスタートでしたが、多くのグループワークが課される一蓮托生の環境の中で、たくさんの友人に恵まれました。1年弱という限られた時間を最大限に活用したいという方にとっては、NTUは最高の環境だと言えます。

メッセージ

MBAがもたらす可能性は、いかに良い準備ができたかに大きく依存します。また、入学後はあまりに忙しすぎるために、目の前に降りかかるタスクをひたすら処理するだけで精一杯になり、本来の目的を忘れがちになります。そのため、入学前の段階でどれだけ良い準備ができるかが、実り多きMBA生活を送るための鍵になると思います。

Why Nanyang MBA

会社の指定によりNanyang-Waseda Double MBAプログラムを選択(会社派遣)。会社としてグローバル展開に注力する方向性の中、Market Valueを発揮し、海外での事業展開の一翼を担う人材を育成する方針ゆえ、当方に白羽の矢が立ったもの。アジアを中心に20か国以上より学生が集まるNTUでは国籍豊かなクラスメイトとの交流を深め、彼らのスタイルを学ぶことができ、かつ早稲田では日本企業に関するビジネスケースを多く学ぶことができるため、このプログラムは当方の所属企業の方向性に強く合致する選択であった。

受験スケジュール

2016年1月末 会社よりMBAの命を受け、受験勉強を開始

2016年2月    GMAT、TOEFL受験開始

2016年3月    エッセイ・レジュメ作成開始、推薦書作成、3月末出願

2016年4月    GMAT/IELTS受験終了(急遽TOEFLよりIELTSに変更)

2016年5月    NTU訪問、インタビュー実施。NTUより仮オファー受領

2016年6月      早稲田よりオファー受領

(正式なNanyang-Waseda Double MBAプログラムへの合格通知)

英語力全般について

アジアのMBAでは日本人の場合、GMAT600前後、TOEFL85点、IELTSは6.0でも合格実績が多数出ている(NTUの公表要求値はTOEFL100、IELTS 6.5、欧米トップはTOEFL100-110、IELTS 7.0-7.5)。しかし実際にはNTUのクラスメイトの多くはGMAT700前後のスコアを持っており、同等程度のスコア(英語力)がなければ授業やコミュニケーションで遅れをとる可能性が高いため、合格することだけを目的にするのではなく、しっかり授業内容を吸収するためにも高い点数を目指すことが推奨される。

特にインターンシップ、就職、交換留学等、MBAの成績(GPA)の提出が必要な場面も多々あるため、 授業で良い成績を取得するためにもTOEFL100、IELTS7.0、GMAT700といった基準相当の英語力をつけた上、入学することは重要と考える。GPAにはクラスへの貢献度(発言の量、質)も反映されるため(GPAの40%を発言で評価する教授もいる)、最低限の英語力は必須。

もちろん成績のみが重要なわけではないが、MBAの醍醐味でもあるクラスメイトや教授とのディスカッション、Case Competition等を十二分に楽しむためには相応の英語力は必須と思料する。(例えばCNN等英語ニュースを字幕なしで流して見て、一度で大体理解できる、英語記事も A4の1ページ程度の量は5〜10分程度で十分に理解し、自身の意見を述べることができる、など。英語スコアにこだわる必要はないが訓練は必要)

GMAT

本来であればTOEFL/IELTSのスコアメイクがある程度出来てから準備を開始するもの(前提の英語力がなければ太刀打ちできないレベルゆえ)だが、MBAの選考基準ではTOEFL/IELTSのスコアよりも、GMAT、大学・大学院の成績、エッセイ、レジュメ、推薦書、インタビューの内容が重要であるため、時間がない中、GMATのスコアメイクを優先。

<Math>

高一レベルまでの数学。英単語さえ覚えれば、理系院卒(センター試験数学を満点取れるレベル)の方なら49点(51点満点)は安定的に取れると思われる。当方はOfficial Guideを1周解き、後は模擬試験で演習(理系院卒で非常に助かった。もしも文系だったら期限内にGMATはクリアできていなかったと思われる)。文系の方はマスアカと呼ばれる問題集を買い、演習することが推奨されている。

ただの数学なので予備校を使わず対応可能と個人的には考えるが、実際37問を70分で解くのに相応の計算スピードが必要となるため、理系でも難儀する方は多いと想像する。

<Verbal>

ほぼ全ての日本人が苦戦するパートで、SC(文法)、CR(読解)、RC(読解)の三構成。独学するのであれば、まずある程度語彙力をつけた上で、唯一の日本語の参考書(アゴスジャパン)を一読し、wlimits(Web検索すれば出てくる)のSC、CRの解法を覚え、ひたすらOfficial Guide(以下、OG)で演習、ほぼ全ての問題をきちんと理解(なぜ正解か)するまで繰り返すことが推奨されている。OGの回答を見てもなぜ間違っているのかわからないという方、最初から教わった方が楽と感じる方は予備校を活用する模様。ただOGの問題はWeb上(GMAT CLUBというサイト)に解説が充実しているので、そちらも利用可能。当方は最初の1か月は単語暗記に集中(TOEFL3800)、その後OGを3周解き、後は模擬試験を数回解いた段階で時間切れとなった。

英文のレベルが非常に難しいので、普通の人はまずは語彙力をつけることが先決と思われる。後でわかったことだが、SCはテクニックの暗記で正答率を上げられる部分もあるため、御徒町のYESという超有名な予備校の吉井先生にSCをまず教われば(短期講座もあるはず)勉強を効率化できたかもしれない。残りのCR、RCはテクニックでなんとかなるものではなく、高い読解力、速読力が必要となり、地道に語彙力をつけて多読する訓練をするしかないため、SCで時間短縮できれば、多少はスコアメイクの助けとなる。当方は特に終盤CRとRCの正答率が5、6割程度に安定した一方、SCが2、3割しかとれない状況であったため、SCのテクニックを最初に学んでいればもう少しスコア改善できたのではないかと感じている。

実際の受験について。GMAT(Web試験)は年間5回しか受験できない制限があり、かつ受験の間隔は2週間程度開ける必要があり、計画的な受験が望まれる。ただし上記で書いているWeb上の模擬試験(GMAT PREPと検索すればソフトウェアをインストールでき、自宅のPCで受験可能)が非常に秀逸であり、本物と全く同じクオリティで演習が可能ゆえ、わざわざ一回30,000円以上する受験料を払わずとも力試しができる。但しPREPは2回分しか問題がないため、勉強開始時と本番前の力試しに取っておきたい。当方は一度しか取り組めなかったが、PREPの推奨されている使い方は、一度解いても答え合わせをせず、暫く自習を進めた後に再度解く、ということを繰り返す使い方(詳しくは他Web情報参照)。他にはMANHATTANシリーズの本(有名なのでWeb参照)を一冊でも買えばWebの模擬試験が6回分ついてくるので、OGでの演習が終わったら、其方を何度も解き、PCでの問題演習に慣れ、解法も身についてきたところで、たまにPREPにトライするのがいいのではないかと。

また、当方は至らなかったが、MANHATTAN(本の方)のSCとCRは教材としても役立つと評判であり、スコアに行き詰まった方はこれらでじっくり解法を学び(問題集ではなくどちらというと参考書)、再度問題演習に取り組むことでスコアを改善している方が多数いるらしい(詳しくはWeb参照)。当方も見る限り、SCはYESにいかずともManhattan(特にappendix)の解法を暗記することでの対応も可能と感じている(実際YESに行っていないので比較できないが)。

GMATはCAT方式と呼ばれる採点方法でスコアのボラティリティが高く、その日の体調等にもかなり左右される。よく言われているのは最初の10問が非常に重要で、最初の10問で正答率が低いと以降挽回しようにもスコアが上がりにくくなるという噂。逆に最後まで解き終わらずとも、最初の10問程度の正答率が高いと以降間違えても比較的高い得点レンジに留まることができるらしい。当方は基本最後まで解くようにし、噂は気にしないこととした。模試で問題を全て読んで時間内に全問回答できる(正誤に関わらず)程度になってきたところで600点程度が取れる自信がついてきた。

<AWA、IR>

GMATにはMathとVerbal以外にIR(統計&読解)とAWA(英作文)という問題があるが、IRは評価の対象となっているかは不明。当方は4点/12点というひどい点であったが、一切結果について触れられなかった。AWAは英作文の力を見るのに評価されると思われるため、6点満点中4点以上は取っておきたい(最低必要点の要求は公表されていない)。形式をAGOSの参考書で押さえておき、あとはTOEFL、IELTSの対策の延長線上で練習すればいいかと。

TOEFL / IELTS

TOEFLではライティング、スピーキングはリスニングとの複合問題になっており、聞いた内容をそのまま話す、書くだけでよい問題もあるため、リスニング力があればTOEFLの方が取り組みやすいと思われる。当方はリスニングが一番の課題であったため、TOEFLの対策は限られた時間の中で難しいと判断し、それぞれのパートが独立しているIELTSに移行。2月から4月末までTOEFLを念頭においていたため、土壇場での変更に不安はあったが、過去問を一度解いて明らかにIELTSが馴染み易いと感じたことと、Web上の情報を頼りに断行。結果、ギリギリの点数で乗り切ることができたので英断であったと言える。

<リーディング>

TOEFLを念頭に置き、先ず単語暗記。TOEFL3800をまずrank3まで8割程度覚えないと文章が読めず、お話にならなかったため、最初は単語暗記に注力(毎日200語程度単語暗記)。3月から演習に入りたかったが、出願書類、GMATの対策でほとんど時間が取れず、結局4月後半より初めて問題演習を開始できるようになり、ここで先に述べた通り、IELTSへの切り替えを実施。一度もIELTSを受けたことがなかったため、急いで新宿のLINGO主催のIELTS集中講座に飛び入り参加、解法の要領を習う。以降1週間程度、日本語の問題集を二冊演習した時点で、時間切れとなった(洋書を買ったが無駄に・・)。初めてのIELTSだったが、TOEFL3800の単語をほぼ覚えたこと、LINGOでの練習とGMATの演習(文章はGMATの方が難しい)でスコアは6.0(本来であればリーディングで7を目指したいところだが)。

<リスニング>

TOEFLのOfficial Guideの音源を毎日10〜30分程度シャドーイングするように心がけた。次第に音が聞こえるようになってくるが、次は意味が頭に入ってこないことに悩まされた。語彙力と読解力(リーディング力)も同時に伸ばすことが肝要と感じている。2か月程度続けても、いまいちリスニング力の改善を感じられなかったため、GMAT終了後(5月)からシャドーイングの時間を1〜2時間/日とし、本格的に対策を開始。IELTSの教材の音源を利用し(ちなみにIELTSはイギリス英語、TOEFLはアメリカ英語)、2〜5分程度のパッセージをシャドーイングするようにした。結局シャドーイングできない音は聞こえていない音なので、いかにシャドーイングできる音を増やせるか、と自分の中で結論付け、時間をかけてより多くのパッセージをシャドーイングするように努めた。いくぶんかの改善を実感できたので、感覚的にはこれを2、3か月続ければ高得点が狙えるレンジに入ってくる気がしている。(IELTSスコアは6.0)

<ライティング>

TOEFL、IELTS共にこのパートは予備校の集中講座を受けて要領を掴んだ。このパートは予備校でポイントを掴んだ上、練習に励むことが効率的と考える(参考書のライティング回答は満点の回答がほとんどなので、あまり参考にならず、日本人が書けるレベルの表現を教えてくれる予備校がここでは効果的)。TOEFLは2問の英作文が課せられるが、1問はリスニングした内容の要約問題のため、リスニングに自信あればTOEFLが楽。TOEFLはPCでのライティングであるのに対し、IELTSのライティングは手書きで、字数が足りないと大きく減点される、問題の文章をパラフレーズせず書き写すと減点される、などTOEFLより採点が厳しく、6.5以上取るのは難しいと言われている。当方は対策にあまり時間をかけられず、予備校で教わった表現を覚え、あとは回答集を眺める程度で演習はあまり行わなかったが、普段仕事で英語を書いていたので、極端に苦手意識はなかった。最初は、時間内に必要な文字数が書ききれない、という課題に直面する方が多いはずであり、とにかく自分で日々書く習慣をつけ、ネット上の安価な添削サービスなどを利用して早く書けるように訓練することが肝要かと。

<スピーキング>

IELTSは対人。TOEFLはPCのレコーダーに向かって話す形式。TOEFLのスピーキングもリスニングした内容を要約する問題が半分程度出題されるため、聞けない限り話すこともできず。また時間制限もあり、自動的にレコーダーが止まるため、難易度が高く感じた。IELTSは対人であるため、TOEFLよりは大分取り組みやすい(質問を聞き返しても良い)。当方はGABAに通っているため、GABAで5月からIELTS対策を実施。ただし時間なく、計2時間程度しか対策の時間が取れず、対策が不十分であったことが反省。また、普段仕事で意識的に英語を使うようにしており、GABAにも2年程度通っているが、ビジネス英語に特化しているため、日常会話になるとまた難しさを感じた。IELTSでは流暢さが重要であり、流暢な上で質問にきちんと一貫性を持って応えているか、文法にミスがないか、などが評価される。日々話すことが肝要で、定額で話し放題のレアジョブなどを駆使して、対策することが望ましい。

エッセイ・レジュメ

内容を練る時間が惜しかったので(何を書いていいかわからなかったので)、AFFINITY@大手町のカウンセリングを受け、その場でネタ出しを実施。AFFINITYのカウンセラーは質問形式でネタを引き出してくれたため、非常にスムーズにエッセイの作成に取りかかれた(その場で出たネタを全てエッセイに盛り込んだ)。また、レジュメやエッセイ(65 Successful Harvard Business School Applicant Essaysという本を貸してもらい書き方の参考にした)のサンプルも提供してくれるので、非常に有用であった。NTUエッセイの内容はWHY MBA、WHY NTU、今まで達成したこと、社会の持続的成長について貢献したこと、困難を乗り越えたエピソード、など就職活動のエントリーシートのような内容。レジュメは日本の形式とは違い、主にこれまでのAccomplishmentsの羅列ゆえ、これまでの仕事での達成事項を記載。

ドラフトを5日間程度かけて書き上げ、MBA用の外部添削サービスにPolishを委託し時間節約を図った。エッセイはEssay Edgeに、レジュメはTOP ADMITにそれぞれ委託。(Resume edgeの方が有名だがインタビューが必要。当方はあまりに時間がなかったのでインタビューをスキップできるTOP ADMITを採用、レジュメはテンプレートも頼めばお勧めで作ってくれる)。それぞれ3万円程度と、かなり高額だったので、正直MBAに相応しい脚色、内容に変貌を遂げるのかと期待したが、ただの校閲の域を出ない内容が返ってきた(あまり大きな変更はなかった)ので、GABA英会話の先生に見て貰えば良かったと若干後悔したものの、48時間以内に返ってくるサービスについては時間がない中、助けられた。

エッセイ・レジュメはMBAの選考で非常に重要な参考書類となるだけでなく、インタビューもエッセイ・レジュメに沿って行われるため、手を抜かずしっかり作成することが重要。欧米トップ校を受験する場合は皆、外国人のMBA専門のカウンセラーを雇い(時給数万円でカウンセリングを実施、エッセイの指導をしてくれる)対応することが多い模様。当方の場合は、時間がないこともあったが、6年間の勤務で4箇所の部署での経験もあり、商社の仕事は受けがいいだろうということ、更にネタは他受験者より豊富にあると信じ、斯様な高額なサービスに頼るには至らなかった。時間が十分にあり、トップ校を目指していて、エッセイのネタをじっくり練って最高のものを作りたい場合は、上記対応をとることになる(周りが皆そうしているので、ついていかないと他の日本人と比較して見劣りする可能性がある、と不安になるが、結局今までの経験をきちんと表現することが大事であり、当方のようなやり方でも十分通用するのではないかと個人的には考える)

インタビュー

GMATの正式スコア(AWA)が出た旨を大学に伝えた同日にインタビューの連絡あり。通常はSkypeでのインタビューを実施することになるが、当方の場合、切羽詰まっていたこともあり、直接訪問しての面接を依頼、1週間後に弾丸で訪問し、面接を実施。内容はエッセイの域を出ず(WHY MBA, WHY NTU、WHYシンガポールなど)エッセイに書いた内容をしっかり自分の言葉で話せるようにする必要がある。当方は急ぎ想定質問、回答集を作成、GABAに持ち込み、計3時間程度練習をして本番に臨んだ。面接官は2名、面接は至極和やかな雰囲気で進み、15分程度志望動機など話した後、もう15分程度は英語の勉強方法、今後のスケジュール、大学の設備等の話があり、最後に此方から2、3点質問をして30分強で終了した。面接後は学内を案内してもらい、アドミッションのキーマンになる准教授にも挨拶して帰国。面接では特段トリッキーな質問もなく、雰囲気も終始よかったため、訪問して正解だったと感じている。

MBA生活

Trimester 1終了段階での所感。Trimester 1は6つの授業で6つの異なるグループ(各4〜5名程度)が形成され、個人の課題に加え、多々グループワーク(プレゼン準備、レポート作成等)を行う必要があった。グループは他国籍メンバーで構成され、組み合わせによっては コンセンサスに辿り着くのに時間を要することもしばしばであり、これもMBAの醍醐味の一つだと実感。やはり苦労した点は英語であり、欧米人がNative Speedで話せばキャッチできず、インド人、シンガポール人については速いだけではなく、強烈な訛りも加わり、慣れるのに時間を要する。またリーディングスピードも遅いため、ケースの読み込み等、予習も他学生の倍程度時間が必要。参加型の授業ゆえ、積極的な授業への参加(質問等、発言)が要求され、それが授業の評価に20%程度反映されるが、まず教授が何を言っているかわからなかったり、インド人学生の発言が理解できなかったり、と授業への貢献度が低い状況が続いた。当方固有の問題だが、発音でも非常に苦労しており、所謂日本人英語では全く通用しないため、発音矯正も課題であった。一方、クラスメイトは非常にフレンドリーであり、英語のクオリティに関わらず、積極的な発言・態度に対してはウェルカムな雰囲気があるため、恐れずどんどん発言していく姿勢が重要(MBAではそういった姿勢・チャレンジが評価される場所ゆえ)。とにかくSpeak upすることが重要であり、結果、英語も少しずつだが確実に身についてきていると感じている。

英語以外ではほとんど苦労はなく、23カ国から様々な学生が集まっているが、飲み会、スポーツクラブ(バスケットボール、サッカー、バドミントン)等を活用しながら学生とは良好な関係を築けており、学内での生活にもすっかり慣れ、問題なく生活ができている。学校は都心から離れており、街に出るにはバス、電車を乗り継ぐ必要があり、また、時間をかけて外に出て行く意味もあまりないため、平日は基本学内で勉強に集中し、金・土の夜は時間があれば外に友人たちと出かける、という生活スタイルを続けていた(Trimester 2も同様)。

最後に、Nanyang-Wasedaの選択は当方にとって非常にメリットが大きく、是非今後の日本人学生にもお勧めしたい。Nanyang-Waseda Double MBAの学生は当方含め11人いるが(日本人は当方のみ)、この11人でグループが形成され、行動する機会が多々ある。彼らは日本語の勉強、日本での生活に関して当方に期待しているため、普段より当方の近くにいるよう心がけており、朝から晩まで一緒に勉強し、授業を受け、食事をとることが非常に多くなっている。それは当方に取っても非常に有益であり、英語の練習にもなり、授業やテストの情報も漏らすことがなく、多少日本語を教える等に時間を取られることもあるが、トータルメリットの方がはるかに大きいと感じている。

メッセージ

NTU MBAは1年間という短い期間ですが、強烈にIntensiveな内容となっており、23か国から集まる海外の若手エリート達とこれ以上なく濃厚な時間(クラス以外でも議論、飲み会、旅行、etc.)を過ごすことができます。今後企業の先端に立ってアジアの経済を支えていくだろう、クラスメイト達のPersonality、Nationality、Cultureにとどまらず、ビジネススタイル、考え方を知り、関係を構築するKnow-Howを学ぶことができる点は、今後我々が世界で戦う上で大きな武器となると確信しています。当方もまずはアジアを知り、今後成長が期待される国々(アジア、アフリカ、南米地域等)でのビジネス展開(また、その国々の発展 )に貢献する人材を目指し、このMBAを最大限活用していきたいと考えています。是非みなさんにもMBA後に自分が何をしたいのかを見つめ、強い意志とモチベーションを持って入学していただき、ここでの学び・収穫を最大化してもらえればと思います。

はじめに

私はこれまで国内のメーカーに約12年間勤め、その間9年半は国内営業、2年半は事業企画の仕事に携わってきました。事業企画の部署に異動してきてからは、それまで顧客や市場だけしか見ていなかったのとは異なり、会社全体をどのようにマネジメントしていくべきかという大きな課題に対して、自分の無力さを痛感しながらも必死に仕事に取り組む日々を過ごしていました。

とある日、MBAホルダーである当時の上司に「MBAとか考えてないの?」と軽く聞かれ、会社内に公募留学制度があることを思い出し、次第に応募しようかなと考えるようになりました。私がそもそも大学卒業後に日本のメーカーで働こうと思った理由は、日本が誇ってきたものづくり産業の価値がグローバルな環境の中で相対的に落ちてきていると感じ、その価値を再び発揮出来るように貢献したいというものでした。その思いが沸々と蘇るとともに、仕事を通じた感覚として、日本のメーカーは技術的に優れている製品を持っていたとしても、ビジネスモデルが弱いため、うまくその価値を発揮出来ないのではないかと強く思うようになってきました。その課題に対して、MBAで体系的にビジネスを学ぶことが大きなヒントになるかもしれないと思い、公募留学へ応募、そして最終的に留学する機会を得ることになりました。

Why Nanyang FellowsMBA

検討当初は英語圏のビジネススクールを広く検討していたため、イギリス、アメリカを中心に、加えてシンガポールの大学もリストアップしていました。そして最終的にはシンガポールにあるNTUのFellows MBAというコースを選択するに至りました。Fellows MBAはあまり知られておりませんが、業務経験8年以上の人を対象にしたフルタイムのMBAコースであり、フルタイム版のEMBAといった感じでしょうか。NTU及びこのコースを選択した理由はいくつかありますが、主には以下の点です。

・1年間のコースである(会社派遣の条件)

・ 8年以上の業務経験を持つ人が対象のプログラムとなっており、

また学生の平均年齢が30代半ば~後半と自分のキャリアと合っている

・アジア経済のハブであるシンガポールで学ぶことが出来る環境と

純粋にシンガポールという国への興味

・3月にアメリカの3校のビジネススクール

(UC Berkeley、Wharton、Georgetown)で学ぶプログラムが

初めから組み込まれている

・   家族を連れて行くので治安が良いところがよい

受験スケジュール

2015年4月           公募留学の候補者となったことの連絡受領

2015年4月           IELTS対策開始(~15年11月まで5回ほど受験)

2015年8月             GMAT対策開始(~16年3月まで4回ほど受験)

2015年12月           Essay、Recommendation準備開始

2016年1月~2月   出願

2016年1月~3月   Interview

2016年3月             合格

TOEFL / IELTS

英語の試験については、某予備校が開催しているTOEFLの模擬試験を初めて受けた際、Speakingの試験で一斉にみんなが話し始めたところで若干引いて(笑)、会話形式であるIELTSの方が自分に合っていると思い、こちらを選択しました。4月から5月に短期的に予備校に通い、その後を独学するも一年通じてあまり伸びず苦労しました。特に後半からは語彙不足であることが点数の伸びない一因であることに気付き、途中から語彙の増強を図りましたがちょっと遅かったように思います。留学を少しでも考えているのであれば、語彙力アップだけは早めにやっておくべきでした。

GMAT

最終的にはNTUのFellows MBAがGMAT不要なので意味がなかったのですが、他の学校も併願していたので対策しました。Verbalは予備校に通い、特にSentence Correction(以下、SC)、Critical Reasoning(以下、CR)を中心に勉強しました。割いた時間の割には最後まで目標の点数に届かず、自分の力不足を感じました。上述した通り、IELTSしかりGMATしかり語彙力が圧倒的に不足しており、その基盤を固めることが大事であったと思います。ですが、GMATの勉強を通じて英文法に対する感度が上がったこと、また英語の論理構造に対する理解が深まったことはプラスだったと思います。Mathについては満点ではありませんでしたが、それなりの点数だったと思います。当方文系ですが、こちらはマスアカのテキスト一本に絞って対策をしました。これで十分です。

エッセイ

エッセイではなぜMBAを志願するのか、なぜこの学校なのか、Short Term Goal及びLong Term Goalは何か、またこれまでの実務経験を説明せよ、のような基本的なお題がほとんどだったと思います。一通り、過去の先輩の例で雰囲気をつかんだ後は、とにかく正直に書くこと、個々のエッセイとエッセイ間で矛盾のないように書くことだけを注意しました。この点が甘いと後々インタビューで面接官と話すときに必ずぼろが出ると思ったからです。そのために紙に書いてブレストしたり、その内容をまとめてみたりトライアルアンドエラーを繰り返して中身を練りました。エッセイは書けば書くほどこなれた内容になってくるので、本命の学校の前に何度かエッセイを書く機会を持ったほうが良いと思います。また致命的な文法ミスがないかどうかは、ネイティブの人にチェックしてもらいました。

推薦状

Recommendationは営業の時の上司と事業企画の時の上司にお願いして書いてもらいました。それぞれ業務の異なる時の上司に書いてもらったほうが多少なりとも立体的に自分というものが伝わると思ったからです。営業時代の上司には打ち合わせし、どのネタを入れるか相談させてもらいながら書いてもらい、事業企画時代の上司はMBAホルダーで背景を理解してくれているところもあったため、ほぼ相談なくともバランス良く書いてもらったと思います。お願いする方によってアプローチが異なると思うので、気持ちよく書いてもらえるように事前に相談すると良いと思います。

インタビュー

こちらはSkypeでの実施となりました。事前に想定Q&Aを20個以上作成し、それなりにこなれて話が出来るように複数回話す練習をしました。想定Q&Aを作ることで自分の考えが整理されること、また何を聞かれてもだいたい大丈夫と思えることが良かったと思います。ただ実際Skypeで映像付きなのでカンペを見ながら話すことは出来ませんし、その内容をそのまま話すのではちぐはぐな受け応えになるので、回答のポイントを頭に入れることが重要だったと思います。また、事前に2回程度ネイティブの方とSkypeで練習し、実戦の感覚が多少なりとも付いたことも効果的でした。本番では焦らず、終始リラックスした雰囲気でインタビューを受けることが出来、手応えも悪くなかったと思います。

MBA生活

現在Trimester 2がちょうど始まったところです。授業についてはもちろん英語でかなりの量とスピードで展開されるため、純ドメの私にとっては正直ハードです。授業が詰まっている週は予習で毎日夜中の2~3時で起きていることも珍しくありません。また、授業中やグループワークでシンガポール人やインド人などのネイティブ同士のディスカッションとなる聞き取ることさえ困難で、そうなると自分も発言出来ないという悪循環になり、悔しい思いをすることもしばしばです。ただ逆にこのような厳しい環境に身を置くことは、自分自身の鍛錬の場としては非常に贅沢な環境だと思っております。その環境下で、出来る限り自分は日本人であるからとか英語がいまいちだからと言い訳せずに(たまに言い訳したくなりますが)、とにかく腐らずに授業やグループワークで発言や参画しようとトライすること、これがMBAで学ぶにあたり個人的に大事だと思います。多少発言でスベっても誰も気にしませんし、むしろ評価されます。

また、授業以外では24名の少人数制のコースというのもあってかコンパクトに和気藹々としています。シンガポール人がローカルのおいしい店を紹介してくれたり、バーベキューを開催してくれたり、またTrimester 1の週末はほとんど飲みにいっておりました。先日もクラスメイトとBusiness Study Missionでスペインのバルセロナに行って帰ってきたところであり、「大人の修学旅行? 社会見学?」をクラスメイトと楽しみました。私は唯一の日本人ということもあり、みんな私だけ「さん」付けで呼んでくれるなど、仲良くやっています。みんな、いいやつばかりです。また、その他食生活でもアジア料理はそもそも旨いのと、日本食もそれなりのレベルのものがシンガポールでは食べられるので、全く問題ありません(ちょっと高いですけど)。

メッセージ

MBA留学となるとまず欧米の歴史あるビジネススクールが目に入りますが、近年経済成長が著しいアジアのビジネススクールも十分魅力的な選択肢になっていると思います。その中で、NTUのFellows MBAは私がかなり久しぶりの日本人の学生となりましたが、シンガポールやインターナショナルな学生に囲まれて、脳に汗をかきながら(たまに冷や汗も)ビジネスを学ぶことが出来るのは非常に貴重な経験です。日本人が少ない分苦労することもありますが、その分グローバルな環境下でのサバイバル力も付くと思いますので、是非日本人のアプリカントの方にもぜひ興味を持ってほしいと思います。ただ授業や課題、テストなどに追われて一年終えるのはそれでも力が付きますが、もったいないと感じ、私自身も最大限この機会を生かしたいと思っています。自分が関心あるテーマについてのセミナーを受けたり、教授やクラスメイトと議論したり、そうすることで卒業後に自分に残るものが違ってくると思います。MBA受験も同じくハードですが、社会人になって必死に勉強する機会もそうないと思いますので、是非頑張ってください!

 

Intake 2016

Case 1

Case 2

Case 3

Case 4

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